藤田健児がWBO-APフェザー級王座獲得 アマ10冠の逸材 プロ6戦目で一つ目のタイトル
2024年1月20日 21時08分
2024年1月20日 19時46分
L・フライ級で世界再挑戦を狙うWBC&WBO同級1位の岩田翔吉(帝拳)が20日、後楽園ホール「WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」に登場。元IBFミニマム級王者レネ・マーク・クアルト(フィリピン)に6回2分21秒TKO勝ちした。
岩田は22年11月、WBO王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)への挑戦失敗から3戦目。クアルトは昨年4月に重岡銀次朗(ワタナベ)とIBFミニマム級暫定王座を争い、ダウンを奪いながら判定負け。クラスを上げて今回の試合を迎えた。
2人とも初回から右、左ボディを力強く打ち込んだ。2回、背の低いクアルトが距離を詰めていくと、岩田が右アッパーから左ボディを効かせ、さらに強烈な左ボディを追い打ちしてダウンを奪う。岩田はさらに左ボディでダウンを追加したが、クアルトは何とか残り30秒をしのいだ。
クアルトは3回、意地を見せて岩田に迫り、右スイング、左フックを強振していく。岩田は終盤、再び左ボディでダメージを与えた。4回、岩田はジワジワとプレスをかけ、クアルトをコーナーに追い詰めて右フックから左ボディを突き上げてダウンを追加した。
5回はクアルトが右フックを連発して岩田に迫り、逆転に望みをつないだ。6回もクアルトが前に出たが、これをいなした岩田が右アッパーで4度目を奪うと、主審が試合を止めた。岩田は12勝9KO1敗。重岡戦に続く連敗となったクアルトは21勝12KO5敗2分。
岩田の試合後に、元WBAフライ級暫定王者、江藤光喜さんの引退セレモニーが行われ、元WBCバンタム級王者、山中慎介さんと2分2ラウンドのスパーリングを披露した。
江藤の師匠で白井・具志堅スポーツジムの元会長、具志堅用高さんも駆けつけた。最後はリングに家族、関係者がたくさん上がり、惜別の10カウントゴングが打ち鳴らされた。
◇フェザー級8回戦
中野幹士(帝拳)[KO1回53秒]ジェス・レイ・ワミナル(比)
日本フェザー級9位の無敗ホープ、サウスポー中野がフィリピンS・フェザー級4位ワミナルと対戦。中野は開始40秒すぎ、強烈な左ストレートをワミナルのボディに打ち込むと、ワミナルが尻からダウン。愕然とした表情を浮かべたワミナルは倒れたまま10カウントを聞いた。中野は9勝8KO。ワミナルは16勝9KO10敗1分。22年8月、中井龍に8回判定負けして以来の日本リングだった。
◇S・フェザー級8回戦
中井龍(角海老宝石)[TKO7回2分21秒]齋藤麗王(帝拳)
近大出身で日本S・フェザー級11位の中井と宮崎・日章学園高時代に6冠を獲得した東農大出身の齋藤が激突。初回はプレスをかける齋藤に対し、中井がリターンとジャブでわずかに上回る。2回も脚を使う中井のジャブがタイミングよくヒットし、左カウンターも当たった。中井が試合の主導権をつかみにかかった。
パワーで上回る齋藤は3回にプレスを強めて中井に迫った。中井は出入りとブロッキングで齋藤のアタックをしのぎながら、ジャブ、左ストレートをコツコツと決めて試合を組み立てた。齋藤は4回に左アッパーを決めたものの、ペースを引き寄せられずに苦しい。
それでも齋藤は前に出てボディ攻撃で追い上げを図った。ところが流れを引き寄せそうになると、中井のパンチを被弾してしまう。6回は中井のワンツーがクリーンヒット。7回も中井の左がカウンターで決まると、齋藤が右目から出血。中井がパンチを浴びせ続けると主審が試合を止めた。アウトボクシングが冴えて快勝の中井は8勝5KO2敗1分。齋藤は4勝4KO1敗。
観衆=1231人
2024年11月3日 20時12分
2024年11月3日 19時52分
2024年11月3日 10時09分
2024年11月3日 6時28分
2024年11月3日 6時19分
2024年11月3日 6時13分