那須川天心 メキシコ王者を圧倒 ダウン奪ってボクシング2戦目は大差判定勝ち
2023年9月18日 21時02分
2023年9月18日 20時04分
WBO・S・フライ級チャンピオンの中谷潤人(M.T)が18日、有明アリーナ「Prime Video Presents Live Boxing 5」で挑戦者6位アルヒ・コルテス(メキシコ)と防衛戦を行い12回3-0判定勝ち。初防衛に成功した。スコアは119-106が2者に118-107。
5月にラスベガスで元S・フライ級王者アンドリュー・モロニー(豪)との王座決定戦に勝利し、2階級制覇を達成した中谷の凱旋初防衛戦。昨年9月、現WBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)戦で善戦して評価を上げたコルテスを迎えた。
サウスポーの中谷が右ジャブでしきりにコルテスをけん制しての立ち上がり。左ストレートには力とキレがあるが、コルテスもそれに合わせて入るタイミングを探っている。序盤の中谷はロングの距離で右を伸ばしつつ、左ストレートを随所に放って無難にペースを築く。
4回になると中谷が左パンチを増やした。そして5回、右ジャブをトレースするかのようにきれいなブローに続いて、一転コルテスの腹をえぐるような軌道で左を決めると、コルテスが一瞬の間をおいてダウン。中谷の左ボディショットは挑戦者のみぞおちに入っていた。マウスピースが外れて再開までに幸運な時間を稼いだコルテスだが、連打でもう一度ダウンを喫する。
ゴングに救われたコルテスは続く6回、逆に左フック、右ストレートで中谷に抵抗。ここはバランスを崩した中谷がロープへと飛ぶ格好になってヒヤリとさせた。が、ダメージを感じさせない中谷は再び右ジャブからのリスクを回避したスタイルに戻して主導権はがっちりとキープ。
ペースを崩さない中谷は9回、またまた左ボディでこの試合3度目のダウンを奪取。コルテスはなおもあきらめず中谷に対峙するが、両者の遠い距離は埋まらない。マロニー戦のKOの再現を期待するファンに応えようと中谷が出た最終回は、コルテスも最後まで頑張り通し、試合終了のゴングが鳴った。
「コルテス選手は気持ちもキャリアもあって、いい経験になりました。またKOをお見せできるよう頑張っていきます」と超大差の判定勝ちを収めた中谷。戦績はこれで26勝19KOとなった。コルテスは25勝10KO4敗2分。
◇113ポンド8回戦
アンソニー・オラスクアガ(米=帝拳)[TKO7回2分57秒]ジーメル・マグラモ(フィリピン)
WBA・L・フライ級6位オラスクアガが4月の寺地拳四朗(BMB)戦からの再起戦で世界戦経験を持つマグラモを迎えた。試合はオラスクアガにとって今回もタフなものとなり、結果は7回に逆転のTKO勝ち。
マグラモのタイミングのいい左ジャブに対し、ブロックから上下に左を差してプレスをかけたオラスクアガ。しかしサイズでも上回るマグラモに思うほどプレッシャーはかからず、ロープを背負っての応戦が序盤から続いた。
マグラモのほうは感触をつかんで前へと出、オラスクアガのガードの隙間に左ボディや右オーバーハンドをねじ込む。オラスクアガは迎撃しながらラウンドの終盤に激しく打ち返すが、ヒットはあるもののマグラモを止めきれない印象。
しかしマグラモにも疲れが見えた7回、打ち合いで左フックにもひるまず当て返したオラスクアガの右ストレートでマグラモがグラリ。オラスクアガがこの機を逃さず追撃して中村主審のストップを呼び込んだ。
タフな試合を制したオラスクアガは「いい試合を見せたいと思って前に出ました」とリング上で語り、ファンの喝采をもう一度浴びた。オラスクアガは6勝4KO1敗。マグラモは28勝23KO4敗。
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