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フューリーまさかのダウン挽回で薄氷勝利 ガヌー健闘 試合後ウシクがリングイン

2023年10月29日 11時42分

 WBCヘビー級王者のタイソン・フューリー(英)が28日(日本時間29日)、サウジアラビアのリャドで元UFCヘビ級王者フランシス・ガヌー(カメルーン)とノンタイトル10回戦。ダウンを喫した末に2-1判定という薄氷の勝利を収めた。

フューリーはジャブで試合を整えた

 身長206センチ、体重125.9キロフューリーに対してガヌーは193センチ、123.4キロ。体格に大きな差があるようには見えない。スタートはフューリーが得意のジャブを突き、右ストレートも打ち込んで余裕を見せる。2回にはスイッチし、カウンター狙いのガヌーを攻めていった。

 しかし3回終盤、フューリーのワンツーの打ち終わりにガヌーが左フックを合わせると、これがカウンターとなってフューリーがダウン。会場が一気に沸いた。ここからフューリーはフットワークをより使って対処。ポイントをピックアップしていくが、ガヌーは5回にスイッチして攻勢。8回にも連打を見せて見せ場を作った。

 フューリーは9、10回をジャブを使ってまとめ、辛うじて勝利を手にした。あと一歩で勝利だったガヌーは採点を聞くと残念そうな表情を浮かべた。

3回のダウンシーン

 試合後、フューリーは「あれは絶対に台本にはなかった。彼はとんでおないファイターだ。ビッグパンチャーで我々が思っていたよりもボクサーとしてずっと優れていた」と対戦相手を絶賛。ガヌーが前に出てこなかったことを苦戦の要因の一つに挙げ、「彼は私の過去10年間で最も厳しい試合の一つを与えた」と話した。

 37歳にして今後の可能性を感じさせたガヌーは「もう一度やり返すことができるし、もっと良くなることができる。これが私にとって初めてのボクシング。素晴らしい経験だった」とコメント。試合の内容、注目度から再戦も十分にありそうだ。

 試合後はヘビー級3団体統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)がリングイン。両者は対戦に合意しており、スケジュールは12月23日のリャドと伝えられる。この日はフェイスオフして対戦景気をあおった。Photos by Mikey Williams/Top Rank

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