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WBC・S・フェザー級王者フォスター 劇的TKO勝ち 最終回エルナンデスをストップ

2023年10月29日 16時52分

 メキシコのカンクンで28日(日本時間29日)行われたWBC・S・フェザー級タイトルマッチは、王者オシャキー・フォスター(米=写真)が挑戦者1位エドゥアルド“ロッキー”エルナンデス(メキシコ)に12回2分38秒TKO勝ち。今年2月、王座決定戦で獲得したベルトの初防衛に成功した。

 会場はロッキーをコールするメキシコ人ファンで埋まり、応援に後押しされた挑戦者が2回からボディー打ちで攻め込む。4回に右目のふちをカットしたエルナンデスだが、士気は衰えず、前進を繰り返す挑戦者、迎撃するフォスターという展開で中盤に入る。

 ここでフォスターはサウスポーにスイッチして対処。6回、王者は左アッパーのカウンターをヒットした。しかしエルナンデスは旺盛な連打で王者をロープへ送り攻勢を印象づける。その後もメキシカンは前進して右を浴びせてフォスターを自由にさせない。

 9回、ややスタミナ切れの兆候を見せたエルナンデスに王者が反撃。10回、エルナンデスは挽回したが11回、フォスターの左アッパーが襲撃。ガクンと腰が落ちたエルナンデスにフォスターが追い打ちをかけ、ストップ寸前に追い込む。

 ところが挑戦者の右で今度はフォスターがピンチ。目まぐるしい攻守の交代に会場はヒートアップ。このラウンドまで2ジャッジがエルナンデス・リードとスコア、もう一人はイーブンだった。

 最終12回、出血する挑戦者にフォスターの右が決まりエルナンデスがダウン。右でまた倒した王者がアッパーで追撃するとエクトル・アフー主審が割って入った。劇的勝利のフォスターは21勝12KO2敗。6連続KO勝ちで挑んだエルナンデスは34勝31KO2敗。

 試合後フォスターは来週モナコで防衛戦に臨むIBF王者ジョー・コルディナ(英)との統一戦を希望した。

 セミのWBAインターナショナル・ヘビー級王座決定戦は、WBO14位ジャティス・フニ(豪州)がクルーザー級ランカーのアンドリュー・タピチ(米)に10回戦で3-0判定勝ち。スコアは100-90に98-92×2でフニ。

 また、IBF・S・フェザー級5位エドゥアルド・ヌニェス(メキシコ)が世界挑戦歴があるオスカル・エスカンドン(コロンビア)に2回38秒KO勝ち。これで25勝25KO1敗のヌニェスはメインの勝者への挑戦をアピールした。Photo by SUMIO YAMADA

■S・フェザー級世界王者
WBA エクトール・ルイス・ガルシア(ドミニカ共和国)
WBC オシャキー・フォスター(米)
IBF ジョー・コルディナ(英)
WBO エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)

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