ミニマム級世界王者の重岡兄弟 大田区長を表敬訪問「大田区総合体育館をパンパンにしたい」
2023年11月20日 16時58分
2023年11月20日 13時57分
元WBCフライ級王者の比嘉大吾と東洋太平洋フェザー級王者の堤駿斗が20日、都内の志成ジムで記者会見を開き、大みそかに東京・大田区総合体育館でそろって世界ランカー対決をすると発表した。同イベントにはWBA・S・フライ級王者の井岡一翔(志成)も出場予定。井岡の試合が防衛戦になるかどうかは後日発表される。
WBA7位、WBC14位、IBF12位、WBO5位にランクされる比嘉(28)はフライ級で世界王座を失ってから早5年半。一時は低迷の印象があったが、6月の試合では1階級下の世界ランカーを相手に4試合ぶりのKO勝利をマーク。復調をアピールした。
今回はWBCバンタム級9位のナワポーン・カイカンハー(タイ=32)とバンタム級10回戦。ナワポーンは58勝48KO3敗1分の戦績で、17年3月にフアン・エルナンデス(メキシコ)とのWBCフライ級王座決定戦に3回TKO負け。比嘉がそのエルナンデスを下してWBCフライ級王座に就いたという縁がある。
ナワポーンはその後、22年10月に現WBO王者ジェーソン・モロニー(豪)とWBCバンタム級挑戦者決定戦を争って判定負け。今年8月にもビンセント・アストロラビオ(比)とWBC挑戦者決定戦を行い11回TKO負けした。
敗れてはいるものの、世界のトップ戦線にとどまるナワポーンを、比嘉は「足を止めてボクシングをするタイプ。かみ合わせはいいと思う」と評価。「しっかり倒して次につなげたい。4団体どこでも早く挑戦できるところで」と語った元王者は27日から1週間の走り込みキャンプに入り、大みそかの試合に備える予定だ。
WBC11位にランクされる元トップアマの堤はWBA同級15位のルイス・モンシオン・ベンチャーラ(ドミニカ共和国)とフェザー級10回戦。この試合は当初、10月13日に組まれていたが、堤がインフルエンザを患って試合前日にキャンセルが決定した。堤は「自分の体調管理が不十分だった。対戦相手に申し訳ない」とまずはキャンセルを謝罪。今回は「いい形で年を越したい」と志願しての出場となった。
仕切り直しの世界ランカー対決については、「来年は(上位の)世界ランカーと試合がしたい。そのために自分の立ち位置、実力をはかる試合だと思う」とこの一戦をステップアップの一戦と位置づけた。デビューから3連勝のホープは自身初のKO勝利を目指す。
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