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チューを4度ダウン! ムルタザリエフ3回TKO防衛 フロリダのIBF・S・ウェルター級戦

2024年10月20日 11時57分

 現地時間19日、米フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドにてIBF世界スーパーウェルター級タイトルマッチが行われ、チャンピオンのバカラン・ムルタザリエフ(ロシア/152.8ポンド)がIBF4位で前WBO王者のティム・チュー(豪州/153.4ポンド)に3回1分55秒TKO勝利した。

 いつも通り、強気に前に出るチューがジャブを軸にガンガン攻めかかると、上背で勝る王者も右ストレートを打ち下ろすなど初回からアクションの多い展開となった。

 2回序盤、王者の左フックがアゴにヒットするとチューは尻もちをつくダウン。クリストファー・ヤング(米)主審のカウント8で再開、攻めかかる王者にチューも打ち返すが、この回中盤に再び左フックを浴びて背中から2度目のダウンを喫した。

 ダメージが深刻なチューは足をバタつかせながらも攻めの姿勢を崩さず前進する。チューのパンチも王者をとらえた。しかし合間に王者の左フックを何度も浴びながら、残り20秒ほどでまたしても左フックを被弾し、終了間際に右フックでバランスを崩すようにチューが両膝をついた。

 ゴングに助けられたチューに対して3ラウンド開始と同時にドクターチェックが入るものの続行。再開後、王者は仕留めようと攻勢を強め、右ストレートをヒットするとチューの体がよろめき、1分過ぎにやはり左フックをアゴに見舞うとチューが4度目のダウン。

 ここも立ちあがったチューに対し、レフェリーは再開を許したが、ロープ際で王者の右フックを食ってバランスを崩す。なんとレフェリーはストップせず、フラつくチューに王者が連打を浴びせようとしたところでコーナーからタオルが投入された。

 31歳のムルタザリエフは23戦全勝17KO。4月、ジャック・クルカイ(ドイツ)を11回KOに下して手にした王座の初防衛に成功した。一方、29歳のチューは24勝17KO2敗。3月にセバスチャン・フンドラ(米)との大流血戦で手放したWBO王座からの返り咲きを狙ったが、2連敗となった。

 セミファイナルのWBAコンチネンタル・ラテンアメリカ・スーパーウェルター級王座決定戦はWBA同級5位のヨエニス・テレス(キューバ/153.8ポンド)が元NABA北米スーパーウェルター級王者でWBA同級10位にランクされるジョアン・ゴンサレス(ベネズエラ/153.4ポンド)を7回1分57秒TKOに下し、新王者となった。

 初回はサウスポー、2回はオーソドックスで戦うテレスはスイッチを繰り返しながら攻め、ゴンサレスもじわじわとプレスを掛けながら長いリーチからジャブ、ワンツーなど繰り出す展開。4ラウンドに入ると、序盤はゴンサレスを観察していたのか、前に出始めたテレスはボディーに好打をまとめ攻勢を強めると、ワンツーで顔を跳ね上げるなどハッキリとポイントを挙げる。

 ゴンサレスも簡単にペースを渡すまいと5ラウンドは前に出て反撃を見せる。しかし6ラウンド2分過ぎ、テレスの右ストレートを浴びるとゴンサレスはたたらを踏み後退、座り込んでダウン。再開に応じたところでゴングに助けられるが、7ラウンド1分過ぎにテレスの左フックがクリーンヒットすると、よろよろと崩れ落ち2度目のダウン。

 ここも立ち上がったゴンサレスだが、ロープ際で追撃を浴び右フックで体勢を大きく崩したところでレフェリーが割って入りストップ。テレスが世界ランカー対決に快勝した。WBCでは8位、WBOでも15位につける24歳のテレスは9戦全勝6KO。33歳のゴンサレスは35勝34KO4敗。

 セミセミのノンタイトル10回戦はWBOミドル級10位、IBFでは14位につけるセサール・マテオ・タピア(豪州/160ポンド)が元WBOインターコンチネンタル・ミドル級王者のエンドリー・サアベドラ(コロンビア/159.8ポンド)と10回引き分け。(93-93、93-93、94-92=タピア)。

 3ラウンドにタピアが2度、5ラウンドにサアベドラが1度、そして9ラウンドに再びタピアがダウンする激闘だった。タピアは17勝10KO1分。メキシコ出身ながら長らくオーストラリアをホームとする26歳。一方、33歳のサアベドラは16勝13KO1敗1分。

 また22年10月、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に10回負傷判定負けを喫したゲイリー・アントニオ・ラッセル(米国/121.6ポンド)が約2年ぶりに再起戦。スーパーバンタム級6回戦でジェイデン・ブルニアス(米/122.6ポンド)との6回戦で5ラウンドTKO勝ちした。31歳のラッセルは20勝13KO1敗1無判定試合、21歳のブルニアスは6勝4KO3敗2分となった。

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