January
20
Monday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

11°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 今村和寛はハワイからの刺客メニアノに屈す 熊本の興行

今村和寛はハワイからの刺客メニアノに屈す 熊本の興行

2024年10月21日 0時52分

 20日昼、熊本市北区のフードパル熊本で2年ぶりに行われたボクシング興行「火の国ファイティング2024 The SPIRITS in KUMAMOTO」で5試合が開催され、メインのS・フェザー級6回戦では、今村和寛(本田フィットネス)とパトリック・メニアノ(米)が対戦。初来日のメニアノが右フック強打で今村から2度のダウンを奪い、3回2分12秒でKO勝利を収めた。また、日本S・バンタム級13位の平野岬(三松スポーツ)が、イ・ハンソル(韓国)との同級6回戦で3−0の判定勝ちし、今年2勝目をあげた。スコアは60-54、59-55×2。《西村華江》

初来日のメニアノ㊨が地元期待の今村を下す

 サウスポー同士の一戦は右ジャブを差し合う形で始まるも、スピードに勝るメニアノが踏み込んで放った右フックは1発目から脅威を感じさせた。が、今村も左ストレートのカウンターで相手を後退させると、アグレッシブに連打を打ち込んでいく。2回、右の速い上下で畳み掛けるメニアノは、左右フックから左ストレートや右ボディーと攻め立てていく。決定打を許さない今村は左ボディーストレートで反撃すると、主導権を渡すまいとプレッシャーを強めて精力的に上下左右の連打をまとめていった。

 3回、前の手の差し合いで勝る場面も見せていた今村だったが、メニアノは素早いステップからスピードに乗った右ジャブやアッパーで一気に距離を詰めて、渾身の右フックをアゴに打ち込むと、今村はもんどり打ってキャンバスに倒れ込む。なんとか立ち上がった今村だったが、再開後、落ち着いてパンチをまとめにきたメニアノの右フックが再び炸裂。リングに倒れ込んだ今村をレフェリーが救った。

 「日本に呼んでくれてありがとうございます。今村選手は強くて、いい試合ができた」とリング上で感謝と喜びを述べたハワイからの刺客、無敗のメニアノは5勝3KO。「速くて強かった」と相手を称えた今村は、3勝2KO4敗1分。

イを下した平野

 「相手が待ちの姿勢だったので、これまでとは違って自分からいった」と語った平野は、初回から広いスタンスで腰を落としドッシリと構えた姿勢から力強いジャブを上下に放ち、要所で速いワンツーを打ち込んでいく。

 対して、明らかにカウンター狙いのイは、思い切りのいいステップインで危険な右フックや左フックを振りかざしてくる。が、素早い足さばきでパンチを回避する平野は、サークリングしながら多角的なジャブを軸に左フックや右ボディーストレートをヒットしポイントをピックアップ。

 後手にまわるも決して諦めないイは、中盤、飛び込みざまの右フックで平野をグラつかせワンツー左フックで詰め寄る場面もみせた。最終回、イはヒヤリとする左フックのカウンターを放ち最後まで食らいついていったが、主導権を握り続け試合を優位に進めながら持ち味を発揮した平野が勝利した。

 「しっかりポイントを取れるボクシングができた。来年はアウェイへ出向き、いけるところまで上にいきます」と力強く語った平野は、11勝4KO1敗。イは8勝6KO6敗。

◆S・ライト級4回戦
樋口 絹真(北島)[判定3-0(38-37×3)]野上 一馬(本田フィットネス)
◆ウェルター級4回戦
片岡 一平(本田フィットネス)[判定3-0(37-36×3)]鈴木 泰尊(博多協栄)
◆バンタム級4回戦
外村 悠翔( 本田フィットネス )[TKO3回2分18秒]橋本 啓助(博多協栄)

観衆=600人

Related article
関連記事