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山中慎介がV10、大差判定勝ちもまさかの2度ダウン

2016年3月4日 21時39分

 WBC世界バンタム級タイトルマッチが4日、島津アリーナ京都の「ワールドプレミアムボクシング23」のメインイベントで行われ、王者の山中慎介(帝拳)が前WBA世界S・フライ級王者で挑戦者3位リボリオ・ソリス(ベネズエラ)に3-0判定勝ち。10度目の防衛に成功した。スコアは117-107×3。

「2度ダウンしたのは悔しい」と試合後の山中(左)

 スリル満点の試合になった。積極的だったのはソリス。山中の左を恐れず、思い切り右を打ち込む姿に「山中はアゴが弱い」という戦前のコメントを思い出す。山中はソリスの右にステップワークで対応。2回にソリスが出てきたところに右を合わせ、ソリスがヒザをつくと、これがダウンの判定となった。

 ダメージのないソリスはダウン後も変わらず右を打ち込んでいく。そして3回、その右が山中の顔面をカウンターでとらえた。山中が尻からロープに崩れ落ち、まさかのダウンに会場がどよめく。ここぞと攻めるソリスに、山中はブロックとボディワークで何とかしのぐ。少し回復して攻めて出ると、こらが裏目に出て、右の相打ちで被弾して2度目のダウン。V9王者が絶体絶命のピンチを迎えた。」

 ここを何とかしのいだ山中は4回、ワンツーを打ち込んでソリスの動きを一瞬止め、このラウンドを獲得。4回を終わって37-36×3と採点上はリードした。ここから山中はボディに左ストレートを集めて立て直しを図った。ソリスが右で襲い掛かるシーンもあって気が抜けないが、中盤のポイントを抑え、8回を終わって77-72とリードを広げた。

 山中のパンチをもらってもお構いなしに攻めるソリスに対し、山中は終盤、KOを狙って果敢に攻めた。9回に山中はソリスからダウンを奪うが、これはもつれ合って倒れたもので、ソリスにダメージはなし。大量リードの山中は最後までKOにこだわり、12回はソリスの顔面を血に染めて終了のゴングを聞いた。

 試合後の山中は「地元でたくさんの応援があり、いいところを見せようと空回りしてしまった。もっと強い姿を見せたかったので悔しい」と笑顔はなし。戦績は25勝17KO2分となった。「山中は強かったが、私の言ったようにガラスのアゴだった」と語ったソリスは23勝10KO4敗1分。

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