「体重はいつも通りしっかり落としている。試合が楽しみで仕方ない」。13日のトリプル世界タイトル戦「U-NEXT BOXING２」に出場するＷＢＯ世界ライトフライ級チャンピオン、岩田翔吉（帝拳）が６日、メディア向けの公開練習を行い、順調な仕上がりぶりをアピールした。　

　昨年10月に王座についた岩田は今回が初防衛戦。挑戦者の同級２位レネ・サンティアゴ（プエルトリコ）については「前から知っている選手、中南米独特のテンポ、リズムがある」と分析しているが、もちろん、撃退の自信は十分。粟生隆寛トレーナー（元２階級世界王者）から教えられてきたことが理解できるようになったと言い、「世界を獲った時よりも（いい試合が）できる自信がある」と言い切った。

　これまで14勝11ＫＯ勝の記録が示すように、軽量級ではズバ抜けたハードヒッターの岩田。今回も「狙っているわけではないが、自然とそうなる」と、ＫＯ決着に自信をのぞかせた。　

　なお、この試合に母校・立教小学校の生徒約130人を招待することも明らかになった。先ごろ母校で講演を頼まれ、喧嘩少年がボクシングと出会って世界チャンピオンになった自らの体験を語ったという。小さな後輩たちにいいお手本を見せるためにも、岩田はますます負けられない。