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藤田健児興奮、シムを3度倒す 荒本一成は中田勝浩に判定勝ち

2025年7月6日 3時02分

 5日後楽園ホールのセミファイナルで行われたWBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチ12回戦は、チャンピオン藤田健児(帝拳)が挑戦者3位シム・ハノク(韓国)に5回58秒KO。3度目の防衛に成功した。

シムを倒し雄たけびをあげる藤田

 サウスポー同士の戦いは、シムが果敢に左ロングを振ってくるが、藤田は左右へのステップと左上下、右フックダブルをヒット。しかし2回、両者が体を密着させて藤田がボディーを狙うものの、シムのかぶせる左ショートが藤田のテンプルを再三捕らえた。

 3回、近い距離でのシムの左クロス、左アッパーがヒットするも、離れ際に藤田が左ストレートをクリーンヒットさせてダウンを奪った。

 そして5回開始早々、近距離での打ち合いで藤田が左ボディーアッパーで1度、右ボディーアッパーで2度とダウンを追加し、シムにテンカウントを聞かせた。

 「相手が気持ちの強い選手だったので退けないと思った。また一歩段階を上がれた」と興奮気味に語った藤田(31歳)は9勝5KO。WBOランクも4位に上がり、同門・同階級のOPBF王者で同じ世界ランカーの中野幹士を意識した戦いぶりでもあった。韓国王者でもあるシム(30歳)は12勝6KO3敗。

荒本㊨の左ボディー。中田も最後まで奮闘した

■3戦目の荒本、中田に判定勝ち

 ミドル級8回戦は日本9位・OPBF7位の荒本一成(帝拳)が、元ランカーの中田勝浩(井岡弘樹)に78—74、79—73、80—72と3-0の大差判定勝利した。

 力強く右から左ボディーを叩きつける荒本。中田もいつも以上に積極的に左から右を放って前へいく。荒本は左ボディーブローを再三打ち込むが、中田はそれに対し右アッパーをリターン。しかし3回、荒本の左ボディーに中田は一瞬動きを止めた。

 荒本は、上体を常に揺さぶりながらリズムをとり、強烈なワンツーで仕掛けるが、中田も左フックを的確にヒットして、決してジリ貧に陥らない。

 荒本は焦らずじわじわと攻める。左目周りが腫れ、鼻血も流す中田も左右フックで荒本のテンプルを狙い、7回にはリズミカルな連打をヒットした。最終回、中田は逆転を狙って連打を繰り出すが、荒本も冷静に対処して反撃してみせた。

 荒本(25歳)は3勝1KO。これで5連敗となったものの、スコア以上の奮闘を見せた中田(34歳)は9勝5KO8敗1分。

三迫ジム所属の韓国人ボクサー、チャン㊧が日本14位落合にストップ勝ち

■チャンが落合を5回TKO

 WBOアジアパシフィック・バンタム級ランカー対決8回戦は、14位のチャン・ドンフン(三迫)が15位の落合壱星(セレス)に5回56秒TKO勝利を収めた。

 サウスポーの落合が左ストレートを上下に、右フックの引っかけでチャンのバランスを崩させれば、チャンは右を打ちながら右足を前に出し、左フックを返す。

 2回、チャンは右をリードに左ボディーブロー、左アッパーをクリーンヒット。カウンター狙いの落合の左をかわし、右アッパーを入れながら深く右ストレートを突きさして、落合を押していった。

 右アッパーをボディーに集め、落合の足を止めたチャンは5回、落合を青コーナーに詰めると一気に連打。レフェリーが割って入り、試合を止めた。

 韓国から腕を磨くために日本にやってきたチャン(26歳)は8勝4KO1分。落合(24歳)は6勝5KO2敗。

◇58.0kg契約4回戦
泉山栄人(T&T)[判定3—0(40—36、40—36、40—36)]村田直輝(スターロード)

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