明日東京ドームの「THE DAY」でWBCバンタム級王座を争うチャンピオン井上拓真(大橋)と挑戦者井岡一翔(志成)も前日計量を一発でクリアした。拓真は53.4キロ、井岡は53.5キロだった。

万全の仕上がりをうかがわせた拓真㊧と井岡 photo/Naoki Fukuda
公開計量でフェイスオフした両者。拓真は「やはり仕上げてきているなと」と井岡について印象を述べた。自身もばっちり仕上がっており、客席にキャップを投げ入れるなどのファンサービスも行った。
バンタム級2戦目の井岡は黒髪で登場。「あとはもう、やってきたことをリングで出すだけです」と28度目にして5階級制覇の大記録のかかる明日を見据えた。「結果で恩返ししたい、証明したい」とレジェンドは語っていた。
拓真、井岡もともにウイニング製のグローブを使用する。オフィシャルは次の通り。レフェリー=エクトル・アフー(パナマ)/ジャッジ=アレハンドロ・ローチン(メキシコ)、田中浩二、古田嚴一(ともに日本)

再起戦に臨む武居㊧は中国のワンと対戦 photo/Naoki Fukuda
■再起戦の武居、注目の田中-佐々木戦
明日のセミファイナルでS・バンタム級8回戦に出場する前WBOバンタム級チャンピオンの武居由樹(大橋)は55.2キロで計量を終えた。相手のWBA・S・バンタム級15位ワン・デカン(中国)も同じく55.2キロ。
チャンピオン時代より1階級上のS・バンタム級で再起戦を迎える武居。対面したワンの印象を「肩回りがデカい。リカバリーしてさらにデカくなるだろうし、いい顔をしていました」と述べて気を引き締めた。自身もやはり好調のようで「ここ最近でも、いいですね」とのこと。代名詞の強打復活となるか注目される。

田中㊧と佐々木のフェイスオフ photo/Naoki Fukuda
OPBFウェルター級戦は、王者田中空(大橋)が66.5キロ、挑戦者の佐々木尽(八王子中屋)が66.6キロ。
国内ウェルター級のトップをかけた注目の一戦。世界戦も経験している佐々木を迎える田中は「今回は勝ちに徹します」とし、それでも気合満々。大好きなマイク・タイソンも試合をした東京ドームのリングに立てることを「すごくうれしい」と語っていた。
佐々木はこの日も「記憶に残るような、映画のような試合をしたい」と独特のイメージを言い表した。こちらも「ディフェンスを強く意識しています。もらわないほうが勝つと思う」と語っているが、果たして好戦的な両者の一戦の結末は!?
■世界に近づくのは阿部か、下町か
第3試合のフェザー級10回戦。ベテランの阿部麗也(KG大和)は57.1キロ、S・バンタム級から転向した下町俊貴(グリーンツダ)は56.9キロでクリア。阿部は「勝ったほうが世界に近づくとお互いに思っているはず」と解説したうえで「勝って阿部さんが世界に行く」と宣言した。一方の下町も「とにかく勝ちたい。すごく大事な試合」と語った。1階級上げて減量がマシになり、順調な調整をうかがわせた。
第2試合はOPBF&WBOアジアパシフィックS・ミドル級再戦。王者ユン・ドクノ(韓)との初戦は負傷引き分けに終わった挑戦者森脇唯人(ワールドスポーツ)は改めて「今回は前回の続きではない」と明言。「スピードがあって、ちょっと変わった動きをする僕にしかできないボクシングを見せたい」と言っていた。「なめているわけではありませんが、ここで負けるわけにはいきません」とS・ミドル級で日本初の世界王者を目指す森脇。
オープニングバウトのWBOアジアパシフィック・フライ級戦は、王者富岡浩介(RE:BOOT)が50.7キロ、挑戦者田中将吾(大橋)が50.8キロ。2月にタイトルを獲ったばかりの富岡は「試合間隔が短かったけど、前戦からそのままいい感じで仕上げられました」。田中は「(ドームは)遠くから見てもデカくて、ここで試合をするのかとまだ実感はないです」と言いつつ、大舞台を楽しみにしている様子だった。
富岡と田中は中学時代にUJで対戦経験があり、その時は富岡が勝利している。その後早くしてプロに進み挫折も経験して王座を手にした富岡と、高校大学とアマチュアで全国トップとして活躍してきた田中。囲み会見の最後に富岡は「ひと言いいですか」と断り、「僕と彼(田中)は上がってきた道が全然違うということを明日見せたい」と意気込んでいた。


