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ロマチェンコと再戦はある? アラム氏語る

ロペスは階級アップか ライト級でライバル対決か 
ロマチェンコと再戦はある? アラム氏語る

2020年10月20日 10時54分

 トップランクのボブ・アラムCEOは先週末に行われたビッグマッチ、ライト級4団体統一戦で勝利したテオフィモ・ロペス(米=写真上)とまさかの敗戦を喫したワシル・ロマチェンコ(ウクライナ=同下)の今後の見通しをESPNに明かした。

 それによると、ロペスvs.ロマチェンコに再戦条項はない。それでもアラム氏は「もしリマッチをするならコロナ禍が終わってから開催したい。人々がワクチンの摂取を受け、大観衆を集められるようになってからだ」と再戦の可能性はゼロではないとの見方を示した。

 一方でロペスが示唆する階級アップについては、現時点では疑問を呈した。というのもS・ライト級はホセ・ラミレス(米)がWBCとWBO、ジョシュ・テイラー(英)がWBAとIBF王座を保持し、2人が4団体統一戦に向かっており、WBOがその勝者にジャック・カテラル(英)との指名防衛戦を指令しているからだ。

 アラム氏は「ロペスがS・ライト級王座に挑戦できるとしても来年の終わりごろになるだろう」と予想。ロペスのマネジャー、デビッド・マクウォーター氏は階級変更の可能性を「50-50」と語っている。

 となればしばらくはライト級にとどまるのが現実的か。IBFは10月31日にジョージ・カンボソス(豪)とリー・セルビー(英)のライト級挑戦者決定戦を発表済み。さらにライト級にはロペスと同世代のWBC王者デビン・ヘイニー(米)やスター候補のライアン・ガルシア(米)ら好敵手がそろい、マッチメーク次第で魅力的なカードが実現する。

 アラム氏は「ヘイニーとガルシアは他のプロモーターの選手だが、彼らがテオフィモの適切なチャレンジャーになることを確信している。まだそれについてテオフィモと話し合っているわけではないが」とコメント。同時に「彼はワンパンチ・スラッガーであるだけでない鋭いボクサーであることを証明した。私たちが見たことのなかった強さを証明した」とロペスをほめることも忘れなかった。

 一方、ロマチェンコに関してアラム氏は試合直後、開きすぎた採点に不満をもらすと同時に、前半に攻めなかったロマチェンコの戦略を「ばかげている」とも表現。試合から2日たった月曜日には「135ポンド(ライト級)の選手はロマチェンコには大きすぎるようだ」と感想を述べた。

 ロマチェンコがリマッチにこだわったとしても、ロペスはあまり前向きではないようだし、ましてやS・ライト級に転向すればその可能性はさらに遠のく。今後は適正階級と思われるS・フェザー級に戻すのかどうか。ロマチェンコの判断も注目される。Photos/SUMIO YAMADA

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