元日本ライト級チャンピオンの近藤明広(一力)が16日、後楽園ホールでOPBF・S・ライト級7位のジムレックス・ハカ(比)に4回2分45秒TKO勝ち。昨年12月に元新人王の山田智也(協栄)に敗れている近藤はこれで再起に成功した。すでに4月22日に次戦(対原田門戸)が決まっている。
ハカは10年以上前にOPBF・S・バンタム級王者だった息の長いサウスポー。得意の左パンチをストレート、フック、アッパーで使い分けて近藤に攻勢をかけた。しかし近藤もガードしつつ左ボディーなど重厚なプレスで迫り、試合は序盤からハイテンポなパンチの応酬が繰り広げられた。
やがてハカは飛ばし過ぎがたたったか、3回にペースダウン。さらに近藤はプレッシャーを強め、迎えた4回、右フックでぐらつかせてからの追撃でダウンを奪う。立ち上がったハカをしつこくラッシュし、最後は右でのけぞらせてストップを呼び込んだ。近藤は21勝10KO5敗1分。ハカは39勝22KO7敗4分。
◇S・フェザー級8回戦
ジョナタン・バァト(カシミ)[TKO4回47秒]恩庄健太(渡嘉敷)
日本ライト級11位の恩庄を日本S・バンタム級9位のバァトが倒した。互いにクリーンヒットの少ない展開だったが、4回に右クロスを当てて恩庄が出たところにベテラン・バァトが右フックをカウンター。倒れた恩庄は立ち上がったが試合をストップされた。バァトは28勝14KO6敗3分。恩庄はプロ5戦目で初黒星(4勝3KO)。
◇女子53キロ契約8回戦
天海ツナミ(アルファ)[TKO2回50秒]ラッダナ・ソーウォラシン(タイ)
海外でタフな試合経験も豊富な元世界王者・天海と8勝8敗1分のラッダナとでは格も力も違いすぎた。2回に一方的に相手を打ちすえてストップ勝ち。現在はOPBF女子バンタム級タイトルを保持する天海は11勝6KO7敗。
◇フライ級8回戦
ユキヤ・ハナブサ(カシミ)[KO2回1分51秒]新井雄大(渡嘉敷)
サウスポーの新井が試合をつくりつつあったが、2回にハナブサの右カウンターを食らってあえなくダウン。10カウントを数えられた。ハナブサは8勝2KO2敗2分。新井は6勝3KO2敗3分。