ダウン応酬 ガンボア判定勝ちで王座統一 A&Fフェザー級
2010年9月12日 15時59分
2010年9月12日 13時15分
IBF&WBO世界ヘビー級タイトルマッチは11日夜ドイツのフランクフルトで行われ、チャンピオンのウラジミール・クリチコ(ウクライナ)が元WBC王者のサムエル・ピーター(ナイジェリア)の挑戦を10回TKOに撃退した。これでIBFは9度目、WBOは5度目のタイトル防衛に成功。
「ナイジェリアの悪夢」ことピーター(30)は、05年の初対決ではクリチコに3度のダウンを与えたあげくに判定負けを喫している。その後WBCの世界王座についたものの、08年にはウラジミールの兄ビタリに敗れWBC王座を失い、今年3月N・アギレラとの挑戦者決定戦で勝ち復活を目ざしていた。
しかしこの日の試合は最近の両者の勢いの差が試合でもあらわれた。すっかり安定感を増しているチャンピオンが終始試合を支配し、ピーターも強打を発揮する距離まで近づけない。次第に目が腫れ上がったピーターに対し、クリチコが自在に手を出す一方的な展開に。最後は10回、クリチコがフック、アッパーの連打を見舞うと、ピーターたまらずダウン。レフェリーは途中でカウントを止め、クリチコのTKO勝ちを宣告した。タイムは1分22秒。
クリチコ(34)はこれで55勝49KO3敗。IBF王者の兄ビタリとともに世界ヘビー級4団体のうち3団体を独占する事態はしばらく続きそうだ。ピーターは34勝27KO4敗。
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