あす25日（日本時間26日）、ラスベガスのマンダレイベイ・リゾート&カジノで挙行される世界L･ヘビー級タイトルマッチの計量が行われた。王者セルゲイ・コバレフ（ロシア）が79.15キロ、挑戦者ナジブ・モハメディ（仏）が78.47キロでともにクリア。試合にはコバレフの保持する3つの世界タイトル（WBO、IBF、WBAスーパー）がかけられる。

　昨年11月にバーナード・ホプキンス（米）との統一戦を制し、さる3月には元王者ジャン・パスカル（カナダ）を粉砕。対抗王者（WBC）のアドニス・スティーブンソン（カナダ）を差し置いてL･ヘビー級最強の評価を受けるコバレフ。今回のモハメディはIBF1位とはいえ明らかに格下だが、それでも「彼を迎えて3本のベルトの防衛戦をすることにとても興奮している」とやる気満々。「できる限りチャンピオンの座にいたい」「私の夢、ゴールはまだ先。土曜日の試合は次へのステップです」とハングリー精神に陰りはなさそう。

　モハメディは37勝23KO3敗の30歳。これまでフランス王座、欧州共同体王座などをコレクションし、4年近く負けていない。アンダードッグには著名トレーナーのアベル・サンチェス（過去にコバレフとコンビを組んでいた）がついているが、番狂わせの可能性は少ない。Photo/SUMIO YAMADA