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尾川堅一が内藤律樹に小差判定勝ち、注目対決制す

2016年12月3日 20時46分

 日本S・フェザー級タイトルマッチが3日、後楽園ホールの「第556回ダイナミックグローブ」で行われ、王者でIBF同級3位など3団体でランク入りする尾川堅一(帝拳)が前王者で挑戦者1位の内藤律樹(E&Jカシアス)に3-0判定勝ち。3度目の防衛に成功した。スコアは96-94×3。試合の模様はCS放送の日テレG+で9日22時から放送される。

尾川(左)と内藤のリマッチは最後まで接戦だった

 1年前の対戦は5回負傷判定。パワーの尾川がテクニックのサウスポー内藤を下してベルトを奪った。王者と挑戦者の立場が入れ替わってのリマッチは、満員に膨れ上がった会場でゴングとなった。

 第1戦で初回に右を食らってダウンをしている内藤が尾川の強打を警戒して慎重な立ち上がり。ジワジワとプレスをかける尾川も無理はせず、1、2回は緊張感あふれるペース争い。尾川が3回に圧力を強めるが力みがあり、逆に内藤は尾川のパンチを外してリズムをつかみかける。しかし4回は尾川の左フックで内藤の足元がグラリ。ここを踏みとどまった内藤は5回に左ストレートを何発がヒットした。5回を終わっての採点は48-47×3で尾川がわずかにリードした。

 後半に入っても接戦は続いた。カウンターを狙う内藤に対し、尾川は簡単に強打爆発とはいかない。6、7回は軽いながらも左をあてた内藤がやや優勢の印象。尾川は8回に圧力を強める。内藤は尾川のパンチをボディワークとブロッキングで防ぐが、尾川の強打はガードの上からでも観衆を沸せる。終盤は内藤も攻撃姿勢を強めたが、ともに決定打は出ず、尾川の圧力とパワーがジャッジの支持を得た。

 試合後「守りに入ってしまった」と語った尾川は20勝16KO1敗。内藤は「はっきり取られたラウンドはなかったと思うけど、はっきり取ったラウンドもなかった」とがっくり。15勝5KO2敗。

阿久井(左)は2度目のホールで会心の勝利

◇50.0キロ8回戦
ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)[TKO1回2分3秒]大野兼資(帝拳)
 日本L・フライ級11位の阿久井が同8位のサウスポー大野を圧倒した。阿久井はあいさつ代わりにボディに右を打ち込むと、続いて顔面に右ストレートを叩き込んで早くも大野を仰向けに。その後も強い体幹を感じさせるバランスのよさでパンチをまとめ続け、大野コーナーがタオルを投入した。「意外と簡単にパンチがあたった」と語った阿久井は9勝5KO1分。環太平洋大学体育学部の3年生。大野は11勝6KO2敗。

◇ウェルター級8回戦
永野祐樹(帝拳)[TKO6回2分55秒]垂水稔朗(協栄)
 日本ウェルター級9位のサウスポー永野が昨年7月に小差判定勝ちしている垂水と再戦。スタートは垂水が距離をキープし、右をヒットしてリードしたが、3回に永野の左で垂水がダウン。4回にも永野が左を効かせ、右をフォローして垂水をキャンバスに転がした。垂水は5回終了間際に攻勢を見せ、いいパンチを決めるシーンが何度かあり、6回に永野の右で3度目のダウンを喫したあとも反撃したが、最後はストップに。永野は10勝7KO2敗。垂水は5勝3KO3敗3分。

◇S・フライ級6回戦 梶楓(帝拳)[TKO1回2分18秒]オンカラック・ペッチソンポン(タイ)
◇S・フライ級6回戦 松原陵(帝拳)[KO1回50秒]魯成伯(韓国)

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