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船井龍一が新王者に、親友対決に7回KO勝ち

2017年3月22日 21時54分

 日本S・フライ級タイトルマッチが22日、後楽園ホールの「オーバーヒートボクサーズナイトvol.80」のメインで行われ、指名挑戦者の船井龍一(ワタナベ)がWBA14位にランクされる王者の中川健太(レイスポーツ)に7回2分59秒KO勝ち。3度目のタイトル挑戦で初のベルトを巻いた。中川は初防衛に失敗。

3度目の挑戦でタイトルを獲得した船井

 同じ高校でボクシング部を作った2人がタイトルマッチの舞台で対決。同級生対決として話題を呼ぶ一戦は、互いに距離を取りながらも緊張感のある立ち上がり。初回、サウスポーの中川が偶然のバッティングで眉間をカットした。

 2回、船井が軽く合わせたような左フックをヒットすると、中川の足元がフラつき、船井が一気に前に出かけたが、ここは中川が反撃して大事にはいたらず。前半戦は、中川がワンツーで仕掛け、船井がカウンターで迎え撃つ形で、アクションは少なめ。5回に船井を少し圧力を強め、前半を終えての採点は49-46×2で船井、48-47で中川と割れた。

 船井は後半勝負と見ていたのか、6回に一気に攻勢に転じ、中川をロープに押し込んでボディ攻撃。右も打ち込んで中川にダメージを与える。7回も船井の攻勢が続き、右を叩き込んだところで中川がグロッギーに。さらに離れ際、船井が右を打ち下ろすと、中川がキャンバスにばったり転がる。中川は立ち上がろうともがいたが、コーナーからタオルが投入された。

 3度目のタイトル挑戦で初のベルトを巻いた船井は27勝18KO7敗。「この舞台で中川と戦えたことは一生の思い出にしたい。ここがゴールではないので世界にいきたい。ぼくはまだまだ強くなります」とリング上で語った。初防衛戦で親友に敗れた中川は13勝9KO3敗1分。

◇ウェルター級8回戦
垂水稔朗(協栄)[3-0(77-75、79-74、79-73)]稲垣孝(フラッシュ赤羽)
 長身の垂水が元ランカーの稲垣に対し、単発ながら右ストレート、左フックを打ち込んでリード。稲垣は距離を詰めようと前に出るが、頭から突っ込む形となり、詰めてもクリンチという展開。垂水がバッティングに苦しみながら勝利を手にした。垂水は6勝3KO3敗3分。稲垣は18勝8KO15敗2分。

◇50.0キロ8回戦
太田輝(五代)[TKO6回33秒]戸高達(レパード玉熊)
 スタートから互いに近距離で手を出し合う打撃戦。戸高は前に出る圧力で上回り、2回に右フックでダウンを奪った。しかし、これで太田の手数は衰えず、ともに防御の甘さもあって白熱の打撃戦は続いた。4回に戸高が左目上部をパンチでカットし、これが原因で6回にTKOとなった。3連敗から脱出の太田は7勝3KO6敗。押し気味に試合を進めながらカットに泣いた戸高は5勝1KO2敗4分。

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