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尾川堅一が4回TKO勝ち 悲願の世界挑戦に前進

2019年7月6日 21時22分

 IBF・S・フェザー級4位の尾川堅一(帝拳)が6日、後楽園ホール「第586回ダイナミックグローブ」のメインに登場。同級10回戦でフィリピン・フェザー級12位のグレン・メデュラに4回終了TKO勝ちした。

2回にワンツーから左ボディでダウンを奪った尾川

 当初、IBF同級5位アジンガ・フジレ(南ア)とのIBF挑戦者決定戦とアナウンスされた試合は、フジレのビザが間に合わずにノンタイトル戦に変更された。

 尾川は初回、メデュラの右ロングフックを浴びて、ヒヤリとするスターを切ったが、2回にワンツーから返しの左フックをボディに決めるとメデュラがダウン。ここをこらえたメデュラだが、3回にも尾川にコーナーに詰められてダウンを喫した。

 ガッツを見せるメデュラは一発逆転の相打ちを狙ったが、尾川は4回も攻め立て、4回終了時にメデュラ陣営が棄権を申し出た。

 尾川は23勝18KO1敗1無効試合。メデュラは10勝6KO6敗1分。試合の模様は9日(火)夜9時からCS放送の日テレジータスで放送される。

尾川の話「左中心にやろうと思っていたんですけど、中途半端だった。倒した左ボディはよかった。理想的打てました。(復帰戦となった)2月のような緊張はなく、いい感じでリングに上がれた。9月は相手が日本に来たくないと言っているらしいんですけど、9月はどんな相手でもやりたいです」

 フジレとのIBF挑戦者決定戦は9月7日後楽園ホールに延期と一度は発表されたが、場合によっては別の選択肢も出てきそうだ。

正木(右)はKOできなかったもののいい経験を積んだ

◇S・フェザー級10回戦
正木脩也(帝拳)[3-0(100-90×3)]アル・トヨゴン(比)
 日本S・フェザー級2位の正木はフットワークで、よく動いてパンチを振ってくるトヨゴンのアタックを外し、攻めてはワンツー、左ボディでトヨゴンを崩していこうと試みた。正木は終始優勢ながら、的の絞りにくいトヨゴンに最後まで粘られた。

 正木は13勝5KO1敗。トヨゴンは5月、フィリピンで佐川遼(三迫)と12ラウンド戦って敗れており、連敗で10勝6KO4敗1分。

長濱(右)は決め手に欠いたものの、多彩な攻撃を見せた

◇ウェルター級8回戦
長濱陸(角海老宝石)[3-0(77-75×2、77-76)]玉山将也(帝拳)
 体格で上回る日本ウェルター級7位の長濱がジャブ、左右のボディ、右ストレートをコツコツと打ち込んで序盤をリード。劣勢の日本同級11位玉山は4回、右ストレートをヒットして反撃の狼煙を上げた。 

 中盤は拮抗したが、長濱は7回にボディ攻めと右ストレートで玉山を追い込む。最終回は打ち合ってゴールテープを切った。ジム移籍第1戦に勝利の長濱は10勝4KO2敗1分。玉山は12勝6KO2敗。

梶(右)はオライスとの接戦を辛うじて制した

◇S・フライ級8回戦
梶颯(帝拳)[2-1(77-75、77-76、76-77)]レイ・オライス(FLARE山上)
 日本S・フライ級2位のサウスポー、オライスが左アッパーを上下に打ち分け、日本同級5位の梶が圧力と回転力で勝負。2回、梶が連打で攻め終わると、オライスの左ストレートがヒット、梶の腰が一瞬砕けた。

 3回以降、リーチのあるオライスはカウンター狙いで、梶はなかなか攻められず、アクションの少ない展開に。それでも梶がオライスにロープを背負わせるシーンを作り、ジャッジにアピールする。オライスのテクニックとカウンターを攻略できなかった梶だが、最終回に攻めて何とか勝利を手にした。

 梶は13連勝(9KO)でいまだ無敗。フィリピン出身の34歳、オライスは昨年5月に10年ぶりに復帰して1勝2敗。戦績は20勝5KO19敗2分となった。

中野はデビューから3連続KO勝ちをマーク

◇S・ライト級6回戦
李健太(帝拳)[3-0(58-56×2、59-55)]マーロン・パニアモーガン(比)

◇フェザー級6回戦
中野幹士(帝拳)[KO2回1分35秒]アルビン・ユロング(比)

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