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WBO・S・フライ級王者の井岡一翔が4階級王者対決 7.13ニエテスとリベンジV5戦

2022年6月2日 14時43分

 WBO世界S・フライ級チャンピオンの井岡一翔(志成)が7月13日、大田区総合体育館で同級1位ドニー・ニエテス(フィリピン)と5度目の防衛戦を行うことになった。井岡が2日、都内で記者会見を開いて発表した。試合の模様はTBS系列で同日午後9時から生中継される。

統一戦を目指す井岡。まずはニエテス戦だ

 井岡(33=28勝15KO2敗)は昨年大みそか、IBF王者だったジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との2団体統一戦が決まっていたが、コロナ禍の影響で代打の福永亮次(角海老宝石)と防衛戦を行って勝利。次は延期となったアンカハスとの統一戦が既定路線だったが、アンカハスが2月の防衛戦で王座陥落してこの話は立ち消えに。WBOがニエテス(40=43勝23KO1敗5分)との指名試合をオーダーして今回の試合にいたった。

 統一戦が遠のいて「アンカハスが負けて驚いた。統一戦はやっぱり難しいと思った」という井岡だが、チャンピオンとしてすぐに気持ちを切り替えるところはさすが。さらにニエテスは2018年大みそかに負けている相手とあり、「マカオで負けて今があると思う。その敗戦を、過去の自分を超えるために、あそこから始まったストーリーに終止符を打ちたい」と意気込みを口にした。

 前回の対戦は高度な技術戦に終始し、互いに決定的なシーンを作れ合いまま、ニエテスが2-1判定勝ちで4階級制覇を達成した。井岡はリマッチに向けて「基本的に戦うベースとしてリードを突いて相手を崩していくことに変わりはないと思う。あとは打ち合うか打ち合わないか、いま動きか、動かないかという判断が前回は中途半端になってしまった」と前回の反省を踏まえた上で、「はっきりと井岡が勝ったという試合をしたい」と完全決着を宣言した。

 また、ニエテスが40歳を迎え、井岡戦後にブランクを作った影響を問われると、「相手の力を利用するボクシングなので、体が衰えたとしてもスタイルに影響は与えない。衰えには期待していない」と答え、ニエテスのテクニックが高いレベルでキープされているとの見方をした。

井岡はリベンジとともに明確な勝利を狙う

 今回のニエテス戦に勝利し、かねて主張し続ける統一戦につなげたいというのが井岡の描く青写真だ。その過程として元王者のローマン・ゴンサレス(帝拳=ニカラグア)との対戦も希望。バンタム級2冠王者の井上尚弥(大橋)が井岡とのドリームマッチを希望したことについては、「僕は階級上げるとも言ってないですし、この件は僕がしゃべればしゃべるほど損すると思うので、現実味のないことで話したくはないですね」と斬り捨てた。

 井岡に勝ってフィリピン選手3人目となる4階級制覇を達成したニエテス(40=43勝23KO1敗5分)は初防衛戦を行わずに王座を返上。半ば引退状態となっていたが、21年4月に2年4カ月ぶりにリングに立って復帰。直近の試合は昨年12月で、日本で河野公平との世界戦で引き分けた経験を持つノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)と引き分けている。

 会見ではニエテスのビデオメッセージも流され、「試合に向けて2月からトレーニングを始めた。井岡との試合を待ち望んでいた。必ず勝ってベルトを取り戻す」との決意表明が紹介された。

■S・フライ級世界王者
WBAスーパー フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
WBA ジョシュア・フランコ(米)
WBCフランチャイズ フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
WBC ジェシー・ロドリゲス(米)
IBF フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)
WBO 井岡一翔(志成)

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