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3階級制覇のリナレス 12年ぶりホールで判定勝ち

2019年9月7日 20時06分

 元世界3階級制覇チャンピオンのホルヘ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)が7日、後楽園ホールで137ポンド契約10回戦を行い、フィリピンS・フェザー級5位のアル・トヨゴン(比)に3-0判定勝ち。4年9ヵ月ぶりの日本での試合に勝利した。スコアは100-90、100-89、99-90。

リナレス(左)は相変わらず多彩なパンチを披露した

 1月のWBC・S・ライト級挑戦者決定戦でパブロ・セサール・カノ(メキシコ)にまかさの初回TKO負けを喫したリナレスの再起戦。後楽園ホールは実に12年7ヵ月ぶりの登場となった。

 体格で勝るリナレスはジャブ、ワンツーボディといったコンビネーションで試合を組み立て、トヨゴンのアタックにはフットワークとブロッキングで対処。前回の反省を踏まえ、慎重な立ち上がりを見せた。

 リナレスは強烈な左右のボディを打ち込んでいったが、トヨゴンがひるむことはなかった。頭を下げて前に出続けてパンチを振り下ろし、リナレスの好きにはさせない。4回には左フックを叩き込んで会場をざわつかせた。リナレスが打たれ強くないだけに、トヨゴンが強引にパンチを振り下ろしてくると怖い。

勝ち名乗りを受けるリナレス

 それでもリナレスは冷静だった。トヨゴンのボディを叩き続けて、フィリピン人の勢いを削っていこうとした。トヨゴンは5回、ヘッドバッティングで減点1。リナレスはその後もボディやアッパー、コンビネーションを決め、何度かスパートしようとしたが、トヨゴンがそのたびに反撃。リナレスは相手に合わせて打ち合わず、判定勝ちを選んだ。

 リナレスは46勝28KO5敗。トヨゴンは佐川遼(三迫)、正木脩也(帝拳)戦に続いて3連敗。10勝6KO5敗1分。

リナレスの話「いやー、相手はタフだった。頭が危ないね。一番ほしかったのは1、2ラウンド気を付けること。それは大丈夫だった。悪くはないけど、いい試合じゃなかった。(4ラウンドは)ちょこっときた(効いた)けど、みんなビックリしてたね。いま70%くらい。久々の日本でよかった。できたら年末に出たいね」

 前座では東京・駿台学園高でインターハイを制し、東洋大でも活躍した福井勝也(帝拳)がB級プロデビュー。韓国選手に2回KO勝ちを収めた。

ボディ攻撃でダウンを奪う豊嶋

◇ウェルター級8回戦
豊嶋亮太(帝拳)[3-0(80-72×2、80-69)]安藤暢文(高崎)
 日本ウェルター級7位の豊嶋が圧力をかけ、同8位のサウスポー安藤は左カウンターを狙った。優勢ながら詰め切れない豊嶋は5回に右を決めてラッシュ。ボディも効かせて山を作る。豊嶋はなおも攻め、7回に左ボディで2度のダウンを奪い、8回は右を効かせてダウンを追加したが、仕留め切れなかった。

 豊嶋は12勝8KO2敗1分。5月に元日本王者、有川稔男(川島)を下してランキング入りを果たした安藤は2戦連続のランカー撃破ならず。6勝3KO9敗2分。

◇フェザー級6回戦
峯田光[KO1回2分7秒]大場雄二(セレス)

◇142ポンド6回戦
遠藤健太[TKO1回2分47秒]シン・ギウォン(韓)

◇バンタム級6回戦
福井勝也(帝拳)[KO2回2分]キム・サンフン(韓)

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