5.6大田区総合体育館でＷＢＡ世界Ｓ・フェザー級王者の内山高志（ワタナベ）に挑戦する10位のハイデル・パーラ（ベネズエラ）が２日、ワタナベジムで練習を公開。内山撃破に自信を見せた。

　世界初挑戦となるパーラだが、７度目の防衛戦となる安定王者の内山に対して臆するところはなかった。世界戦でＫＯを連発しているチャンピオンについて問われると「内山が怖い？　ノー。内山は確かにすばらしい選手だが、どんな人間にも弱点はあるよ」と笑みを浮かべた。

パーラ陣営は内山撃破に向けて周到な準備をしてきた様子だ。デビッド・グリマンやエロイ・ロハスら複数の世界王者を育てたトレーナーのエンリケ・センテノ氏は「内山はパワフルで前に出てくる選手。そこを踏まえて作戦を立てている」と語った。

　ミット打ちでは、元ＷＢＡフライ級王者の兄ロレンソを思い出させる柔らかい動きから伸びのある右ストレートやアッパーを披露。下がりながらアッパーやストレートをカウンターで打ち込む中南米らしいスタイルは、少し不気味な印象を与えた。