プロボクシング 4月15日までの試合中止を決定
4.5東日本新人王戦は無観客試合で開催
2020年3月5日 15時53分
2020年3月5日 10時53分
4月25日(日本時間26日)ラスベガスのマンダレイベイ・リゾート&カジノでWBA“スーパー”・IBF統一バンタム級王者の井上尚弥(大橋)と統一戦に臨むWBO王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン=写真)が米フロリダ州マイアミで調整を続けている。
マイアミ・トレーニングを受け持つ、フィジカル・コンディショニング・コーチのアンヘル“メモ”エレディア氏らが現地メディア(ボクセオ・コロンビア)に調整ぶりを語った。
今年、国際名誉の殿堂入りするフアン・マヌエル・マルケスらを指導し結果を残しているエレディア氏は5年前に一度カシメロをコーチ。前回のゾラニ・テテ(南ア)戦でコンビが復活し、井上戦は3戦目になる。
同氏は井上のことを「スーパーなアスリートでハードな練習に慣れている」と評価。そして「カシメロはテテ戦でもパワーが爆発したけど、井上に勝つには、いやノックアウトするにはもっと爆発的でもっとスピードが必要。その上でガードに気をつけ、打たれ強さも試される」と困難な仕事であることを強調した。
また「井上が動いて来るか(アウトボクシング)打ち合いを選択するか始まってみないとわからない。もし打ち合いになるなら、スタミナの消耗が早くなる。その対策も立てなければならない」とコメント。そして「マイアミは平地で山がないからロードワークは陸上競技のトラックを走っている。ラスベガスに行ってから山地を走ることになる」と明かしている。
同氏によると「ジムワーク後、カシメロは宿泊先に帰り、冷蔵庫を開けてパックを温めて食べている」というから冷凍食品で自炊している様子。「サプリメントの補充も忘れない」と同氏はコンディショニングコーチらしい発言。「土日だけ町で中華料理やアジア料理を食べている。でも過度の食事はひかえている」というからウエート調整にも気を配っているようだ。
一方ジムワークのメニューを担当するベテランのペドロ・ロケ・トレーナーは「カシメロは徐々に練習でピッチを上げている。スパーリングも始めており、1日4から6ラウンドやっている。まだ試合まで60日近くある。井上はすごく危険な選手だけど、カシメロにも爆発力がある」と語る。そして「彼には『オリジナルのモンスターはお前だ』と言っている」とアピール。同氏は「勝敗のカギはカシメロのディフェンス」と断言している。
ラテン系のコーチにサポートされるカシメロは「これまでの人生で一番重要な試合になる。ラスベガスでメインイベントに出場できることでこれ以上のモチベーションはない」と意気込んでいる。
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