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3階級王者の原点は空手 近所にジムができなければ…

きっかけのエピソード ビート選手名鑑 田中恒成 
3階級王者の原点は空手 近所にジムができなければ…

2020年4月20日 17時44分

 田中の父・斉トレーナーの希望は最初からボクシングだったが、岐阜県多治見市の近所にジムはない。そこで「ボクシングに近い」という理由で極真空手を始めたのが3歳のころ。

空手の蹴りを披露する田中

 実戦経験を積むために、伝統空手やテコンドーの大会にも出た。父の運転する車で兄・亮明とともに全国の試合会場に向かった。

 小学5年生のとき、たまたま近くにイトカワボクシングジムができた。さっそく斉さんが見学に行ったが、2度とも無人で空振り。もう一度だけ、と向かうと、そこに中京高校ボクシング部をみる石原英康さんがいた。当時はまだ学校に道場がなく、普段はイトカワジムで練習していた。

 兄弟は部員たちと合同トレーニングをするようになり、やがて同校にも通うようになる。その後の活躍はご存知の通り。

 もしあのときイトカワジムができなければ「そのまま空手をやっていたでしょうね」という。

「空手をやっていた間はボクシングのワードなんて出ない。俺の中でボクシングは何もなかった」

 そもそも空手では「押忍」しか口にできず、「ハイ」すら許されなかったのだ。=ボクシング・ビート2018年4月号より=

■田中恒成(たなか・こうせい)
生年月日 1995年6月15日
出身 岐阜県多治見市出身
所属 畑中ジム
アマチュア戦績 46勝5敗(岐阜・中京高で高校4冠、中京大卒)
スタイル 右ボクサーファイター
主なタイトル OPBFミニマム級王者、WBOミニマム級王者、WBO・L・フライ級王者、WBOフライ級王者
備考 デビュー5戦目で世界王座獲得(日本最短記録)

3階級制覇を達成した18年9月の木村戦

◇戦績(15勝9KO)
2013.11.10 6R〇 判定 オスカー・レクナファ(インドネシア)
2014.3.16 8R〇 判定 ロネル・フェレーラス(比)
2014.7.20 10R〇 TKO1R1’55” クリソン・オヤマオ(比)
2014.10.30 12R〇 TKO10R0’50” 原隆二(大橋)
※OPBFミニマム級タイトルマッチ、王座獲得
2015.5.30 12R〇 判定 フリアン・イエドラス(メキシコ)
※WBOミニマム級王座決定戦、王座獲得
2015.12.31 12R〇 KO6R2’15” ビック・サルダール(比)
※防衛1
2016.5.28 10R〇 KO6R2’23” レネ・パティラノ(比)
2016.12.31 12R〇 TKO5R1’52” モイセス・フエンテス(比)
※WBO・L・フライ級王座決定戦、王座獲得
2017.5.20 12R〇 判定 アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)
※防衛1
2017.9.13 12R〇 TKO9R1’27” パランポン・CPフレッシュマート(タイ)
※防衛2
2018.3.31 10R〇 TKO9R2’26” ロニー・バルドナド(比)
2018.9.24 12R〇 判定 木村翔(青木)
※WBOフライ級タイトルマッチ、王座獲得
2019.3.16 12R〇 判定 田口良一(ワタナベ)
※防衛1
2019.8.24 12R〇 TKO7R2’49” ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)
※防衛2
2019.12.31 12R〇 KO3R2’29” ウラン・トロハツ(中)
※防衛3

2020 WBOフライ級王座返上。4階級制覇へ向けてS・フライ級に転向

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