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Gツダの元王者、矢田良太&奥本貴之は早速スパー

関西で2ヵ月ぶりジム再開 安全対策に留意 
Gツダの元王者、矢田良太&奥本貴之は早速スパー

2020年6月2日 1時35分

 新型コロナ感染拡大防止で休業要請が出されていた関西のボクシングジムが1日、2カ月ぶりに営業を再開した。利用者は体温を測り、せきやけん怠感などの症状がないことを申告したうえで、アルコール消毒を済ませてジム入り、互いに距離をとりながら縄跳び、サンドバッグを打ちなど久々のトレーニングを楽しんだ。

噴霧器5台で安全対策

 関西でプロ選手が最も多く20人が所属する大阪市東成区のグリーンツダジムには午後5時過ぎから選手たちが次々と姿を見せた。「久しぶり」、「元気だったか」などと声を掛け合いながら、トレーニングウエアに着替えて、思い思いに体を動かした。

 同ジムは4月12日にエディオンアリーナ大阪第二競技場で「第10回クラッシュボクシング」を予定していたが中止に。8月9日に大阪府枚方市総合体育館で興行をスライドすることになった。

 本石昌也・同ジム会長は「ジムが再開できたので、選手たちは試合に向けて全力で頑張っています。ジム内はウイルス感染防止の超音波電解水噴霧器5台を設置して対策をとっています。トレーナーとともに選手たちをしっかりサポートしていきます」と元気いっぱい。

 枚方の興行でメインを任されている日本ユースS・バンタム級王者、下町俊貴は早速リングに上がって、トレーナー相手に入念にマスボクシング。「自粛期間中は走って下半身を鍛えたりしていましたが、ジムで体を動かせるようになり、気分も新たです。6月、7月とボクシングに集中します」と英洸貴(カシミ)との初防衛戦に意欲をみせた。

スパーリングを行った矢田(左)

 相手は未定ながらセミで登場する元日本ウェルター級王者、矢田良太は六島ジムから移籍した元日本S・ウェルター級ランカーの小田貴博(ジャンボおだ信長本屋ペタジーニ)と3ラウンドのスパーリングの後、ミット打ちなどを精力的にこなした。

 矢田は昨年12月にWBOアジアパシフィック同級王座決定戦で別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)に5度ダウンを奪いながらTKO負けを喫した。引退も考えていたが年間最高試合に選ばれるなど壮絶ファイトが評価されたことでリング復帰を決め、地元の枚方市で雄姿をみせる構えだ。

こちらはミット打ちをする奥本

 また、IBF世界ランカーの前日本S・フライ級王者、奥本貴之も後輩の那須亮祐相手に3ラウンドのスパーリング。若手のデカナルド闘凛生(六島)を迎えての再起戦で再び世界を目指すアピールをしたいだけに「手抜きをせずにしっかり練習していきます」と巻き返しを誓っていた。

 関西では7月25日、真正ジムが神戸市中央体育館で行う興行で再開のゴングが鳴らされる。

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