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日本で育った“ゴールデンボーイ”が歓喜の戴冠
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2020年7月21日 火曜日

ボクシング今日は何の日 リナレス世界王座獲得 
日本で育った“ゴールデンボーイ”が歓喜の戴冠

 2007年7月21日、日本で育ったベネズエラの至宝、ホルヘ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)が世界チャンピオンに輝いた。米ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで開催されたWBCフェザー級暫定王座決定戦で元S・バンタム級王者オスカー・ラリオス(メキシコ)に10回TKO勝ち。のちに3階級制覇を達成するリナレスはこのとき21歳だった。

ラリオスに右を叩き込むリナレス(右)

 アマチュア時代からベネズエラで注目株だったリナレスは帝拳プロモーションと契約し、17歳で来日した。それからおよそ5年、エル・ニーニョ・デ・オロ(ゴールデンボーイ)のニックネームを持つリナレスが初めて世界戦の舞台に立った。

 マンダレイベイのメインイベントはバーナード・ホプキンスとロナルド・ライトによるL・ヘビー級戦。セミに登場したリナレスは、得意のシャープなジャブとスピード感あふれる動きでラリオスを封じにかかった。

 しかしWBC・S・バンタム級王座を9度防衛し、数々の激闘を演じてきたラリオスは勇敢な戦士だった。グイグイと間に出てプレッシャーをかけ、強烈なボディブローを叩き込んでリナレスをたじろがせる。4、5回はラリオスが優勢だった。

ラリオス(右)のガッツもすごかった

 流れを失いかけたリナレスだが、ここで対応したのはさすがだった。6回からやや重心を落とし、高速コンビネーション、左右のアッパーを叩き込むと、さすがのラリオスも足の動きが落ちてきた。

 ダメージを蓄積しながら戦うメキシカンの気力はすさまじかったが、迎えた10回、リナレスが右を繰り返し決めると、ついにラリオスはキャンバスに落下。辛うじて立ち上がったものの、主審は両腕を交差させた。タイムは2分37秒だった。

勝利が決まると、コーナーで雄たけびを上げた

 24戦全勝で世界王座を獲得したリナレスはコーナーに駆け上がり「やった!」と叫んでガッツポーズ。日本語で喜びを表現したことを問われると「自然に出た言葉。ホントによかったよ!」と声を弾ませた。

 この試合から間もなく、正規王者の池仁珍(韓)の王座がはく奪となり、リナレスは正規王者に認定された。帝拳ジムでは大場政夫、浜田剛史に次ぐ3人目の世界王者誕生だった。


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