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世界ランク3位「進化した姿を見せられた」

勅使河原弘晶が圧勝 OPBF・S・バンタム級V4 
世界ランク3位「進化した姿を見せられた」

2020年10月8日 21時07分

「ダイヤモンドグローブ」が8日、後楽園ホールで行われ、メインのOPBF・S・バンタム級タイトルマッチは、王者の勅使河原弘晶(三迫)が挑戦者15位の河村真吾(ミツキ)に6回1分40秒TKO勝ち。4度目の防衛に成功し、世界挑戦をアピールした。

プラン通りに試合を進めた勅使河原

 IBF3位、WBC7位の勅使河原はいつものようにガードを下げ、小刻みなステップワークでサウスポーの河村に圧力をかけていく。出入りのスピードが抜群で、2回には早くも右を上下にヒットし、左も当てて試合を支配し始めた。

 河村は3回、前に出る勅使河原に右、左を合わせて気を吐く。しかし流れは変わらず4回終了時の採点は40-36×で王者がリードした。

 勅使河原は6回にペースアップした。ボディに立て続けに打ち込みダメージを与え、ワンツーを決めると河村がグラリ。畳みかけたところでダウン。立ち上がった河村を再び倒して試合は終わった。

 圧勝の勅使河原は22勝15KO2敗2分。「前回の試合よりも進化した姿を見せられた」とジム移籍第1戦の勝利を喜んだ。18年8月のOPBFフェザー級王者、清水聡(大橋)戦に続くタイトル挑戦失敗の河村は15勝8KO7敗4分。試合の模様はフジテレビで11日(日)26時から放送される。

勅使河原の話「無理に倒すのではなく、弱らせて倒そうと考えていた。加藤(健太)トレーナーに教えてもらって、何をやったらいいかすごく分かって、心から自信にみなぎってリングに上がることができた。(新たにタッグを組んだ加藤トレーナーの指導で)具体的には足が使えるようになりました。いままでは東洋太平洋チャンピオンなのにバックステップもできなかった。ガガガガッていくだけだったけど、前にいっても下がって距離を取ってというボクシングができたと思う。前の自分ならもっとパンチもらっていた。きょうは打たせず打つボクシングができたと思う」

中川(右)は粘る元日本王者の源を振り切った

◇S・フェザー級8回戦
中川兼玄(三迫)[3-0(79-73、78-74)]源大輝(ワタナベ)
 日本S・フェザー級4位の中川と同5位の源が激突。互いにジャブを突きながら右を狙い、源がより積極的に右を打ち込むも、ラウンド後半に中川の右ストレートがクリーンヒットした。中川は2回、右ボディで源の動きを鈍らせ、顔面にも右ストレートをたびたびヒットしてペースをつかんだ。

 中川は3回以降も源の動きをよく見て右ストレート、右アッパー、ボディブローと快調に有効打を重ねた。被弾の多い源も前に出て中盤に追い上げ、6回に左右のフックを決めて試合を盛り上げる。7、8回、源の懸命の追い上げを食い止めた中川が最後まで有効打で上回って逃げ切った。

 5連勝の中川は10勝5KO6敗。試合後、「ここまできたら日本タイトルを目指す」とファンにアピールした。昨年の日本タイトル挑戦者決定戦に続き連敗の源は16勝13KO7敗1分。

◇S・バンタム級4回戦
海野利樹(伴流)[TKO3回2分5秒]脇一隼(北澤)

◇58.0キロ4回戦
遠藤裕介(湘南山神)[TKO3回1分46秒]齊藤歩志(川崎新田)

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