現役世界チャンピオンの中で最長政権を築くWBA世界フェザー級“スーパー”王者クリス・ジョン（インドネシア）が12月6日、シンプウェ・ベチェカ（南アフリカ）を迎え防衛戦を行うことになった。場所はオーストラリア西部パースのサンダードームと発表されている。

　これまで18度連続防衛を果たしているジョン（34）は次回王座を守ると、同じフェザー級チャンピオンとして19度防衛に成功したエウゼビオ・ペドロサ（パナマ）に並ぶ。前回4月の防衛戦では細野悟（大橋）と3回テクニカルドローと消化不良の試合に終わっており、記録に並ぶ今回は決意を新たにしている。

　ベチェカ（32）は07年、日本で長谷川穂積（真正）のWBC世界バンタム級王座に挑んで以来2度目のメジャータイトル挑戦。ジョン×細野戦のセミファイナルで、インドネシアのナンバー2と目されるダウド・ヨルダンを最終12回TKOで下し、今回の抜擢となった。ジョン挑戦が決まり「私はアメリカでもメキシコでも勝ったし、ヨルダンを彼のホームでストップした。オーストラリアでも再現する」とコメント。

　一方、先月インドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領から功績を称えられて勲章を受章したジョンも「12月6日はインドネシアの人々を落胆させず、高揚させる試合を披露したい」とメディアに語っている。