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最後は鮮やか右一発「練習してきたパンチが出た」

井上尚弥は7回KO勝ち ラスベガスで2冠防衛 
最後は鮮やか右一発「練習してきたパンチが出た」

2020年11月1日 13時04分

 WBAスーパー・IBF世界バンタム級タイトルマッチが31日(日本時間1日)、米ラスベガスのMGMグランド・カンファレンスセンター(ザ・バブル)で行われ、チャンピオンの井上尚弥(大橋=写真)がWBA2位、IBF4位の挑戦者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に7回2分59秒KO勝ち。WBAは4度目、IBFは2度目の防衛に成功し、目標とする4団体制覇に前進した。

 海外で“モンスター”と名を馳せる井上が聖地ラスベガスのリングに初めて上がった。無観客試合とはいえアメリカのファンが待ち望んでいた試合だった。

 井上が足を使いながらジャブを放ちながら距離を測定。ジャブは速くて力強く、2発、3発とビシビシ打ち込んでいく。モロニーもガードを固めて前へ。ジャブ、右ストレートを放ち、手数では井上に負けていなかった。

 井上は2回に入るとプレスを強め、3回にはさらに攻撃姿勢を強める。グイグイ前に出てアッパーを交えながらモロニーの固いガードを崩そうとしていく。フィジカルの強さを生かして前に出たいモロニーは下がりながらの戦いに。井上はジャブ、右ストレートを内から外から打ち込み、手を出して抵抗するモロニーに少しずつダメージを与えいてった。

 5回には右をもらい少し押し込まれた井上だが、逆に右ストレートをクリーンヒットしてモロニーの動きを一瞬止める。そして6回、モロニーのジャブの打ち終わりに左フックを合わせると、挑戦者が尻からキャンバスに崩れ落ちた。モロニーはここから懸命に足を使ってこのラウンドをしのいだ。

 迎えた7回、井上はいったん攻撃姿勢を緩め、ジャブを意識的に突いて試合を組み立てる。残り時間わずかとなった とことで、ワンツーを打ちにきたモロニーに井上の右ストレートがカウンターとなって炸裂。グシャリとヒザから崩れ落ちた挑戦者は立ち上がることができなかった。

 井上は20勝17KO。モロニーは21勝18KO2敗。18年10月、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦に続いて2度目の世界挑戦に失敗した。

井上の話「上手く調整もいってリングに上がった。やっぱりラスベガスというのがあって硬くなった。前半は攻めていったけど、(モロニーは)足も動かすし、上体も動かすし、なかなか当てられないという印象だった。だから中盤からカウンター狙いにした。(ダウンを奪った)左も右も練習してきたパンチ。左ジャブもダブルで打つ勉強をしてきて思うように入った。

7回に手で足を叩いたのは? ドネア戦同様に足に違和感が残った。そこはこれからの課題にとしていきたい。目?(眼窩底骨折は)100%完治しているので大丈夫です。無観客試合? リングに上がれば気にならなかった。ラスベガスの第1戦に無事KOで勝てたので次はWBCかWBOをターゲットにしていきたい」

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