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カネロ王朝に死角はないか? 今週末スミス戦展望

2020年12月17日 13時12分

 いよいよ今週末は中量級のビッグネームが連続で登場。18日はゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)がカミル・シェルメタ(ポーランド)を相手にIBFミドル級防衛戦。そして19日のサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)はS・ミドル級でカラム・スミス(イギリス)と対決することになった。フリー宣言をして初戦で波乱が起きる可能性も――? =ボクシング・ビート1月号より=

いよいよ登場のカネロ Photo / GBP

 カネロ対スミスが発表されたのは本番の1ヵ月前。コロナパンデミックで仕方ないとはいえ「調整の時間は十分なのか?」と心配してしまう。

 それというのも2人とも1年以上リングから遠ざかっているにもかかわらず、いきなり強敵を迎えるからだ。復帰戦はS・ミドル級が濃厚と思われたカネロは現在この階級で最強と認識されるスミスを選択した。

 1990年4月23日リバプール出身のスミスは英国で有名なスミス4兄弟の末弟。長兄のポールは引退後トレーナーになり、次男のステファンは元S・フェザー級ランカー、三男のリアムは16年9月にカネロと対戦した元WBO・S・ウェルター級王者――というボクシング一家の生まれだ。

 プロで27勝19KO無敗。エリートそのもののキャリアと貴公子然としたルックス。だが彼をもっとも特徴づけるのは身長191センチ、リーチ198センチのサイズである。それぞれカネロを18センチ、19センチ上回る。体格に恵まれているだけなく、パワーもスピードも兼備しているのだから相手は厄介だ。

S・ミドル級最強と目されるスミス Photo / MatchroomBoxing

 これまでのスミスのベストバウトはグローブス戦だろう。打撃戦で優位に立ち最後は連打でめった打ちにしてフルカウントを聞かせたものだ。しかしカネロを相手に真っ向勝負をして勝てるだろうか。そもそもスミス自身が強調するようにインとアウトの使い分けが巧妙なカネロが、スミス級の選手とむやみに打ち合いを選択することは考えにくい。

 カネロはよりテクニカルな戦法を駆使してスミスを攻略にかかるはずだ。そこでスミスはどれだけ対抗できるか。それでもスミスは「戦闘スタイルが勝負を決める。スタイル的にも戦術的にも私はカネロに勝てると信じている。もしそうでなければ、この試合を受けなかっただろう」と言い放つ。

 カネロとスミス、お互いに自信を持って臨む対決の勝者は!? ゴロフキン戦展望も含めた記事全文は発売中のボクシング・ビート1月号に掲載しています。アマゾンでもご購入いただけます。→https://amzn.to/2WfuNws

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