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井上拓真がWBOアジアパシフィックS・バンタム級王座獲得 和氣慎吾に大差判定勝ち

2021年11月11日 20時43分

 WBOアジアパシフィックS・バンタム級王座決定戦が11日、後楽園ホール「第82回フェニックスバトル」のメインで行われ、元WBCバンタム級暫定王者の井上拓真(大橋)が元OPBF、日本S・バンタム級王者の和氣慎吾(FLARE山上)に3-0判定勝ちで新チャンピオンに輝いた。スコアは117-110×3。

拓真(右)は出入りのスピードが違った

 バンタム級でWBCとIBF8位、WBOで6位にランクされる拓真とS・バンタム級の13位ランクされる和氣による実力者対決。ともに世界への再挑戦をかけてのマッチアップとなった。

 序盤から手に汗握る展開となった。長身サウスポーの和氣とオーソドックスの拓真がリードを出し合いながら、互いにカウンターを狙い、それをかいくぐってパンチを打ち込もうとする展開。駆け引きが多く、ともに効果的なパンチは決まらないものの、和氣の左ストレートは鋭く、拓真は出入りのスピードが目を引いた。

4ラウンドのダウンシーン

 試合がいきなり動いたのは4回だった。拓真がラウンド開始早々に鋭く踏み込むと、右がドンピシャで決まって和氣がバッタリ尻からダウン。拓真は立ち上がった和氣に襲いかかるが、和氣は脚を使いながら打ち返し、クリンチも使ってなんとかこのラウンドを持ちこたえた。

 挽回したい和氣は6回にプレスを強めて攻勢をとるものの、なかなか左を当てることができない。拓真は和氣のパンチを見切り、出入りとダッキングで和氣の左を外していく。7回には和氣の打ち終わりに左フックを何度か合わせ、少し余裕が出てきたように見えた。

 終盤も和氣が攻めようとしてなかなか仕掛けられず、拓真が単発ながらカウンターを取ったり、踏み込んで右ボディは左フックを打ったりしてポイントを拾っていく展開。あとのない和氣は11回、左を当てて会場を盛り上げる。最終回も和氣は攻めたが、拓真も打ち合って崩れることはなかった。

 25歳の拓真は15勝3KO1敗。「勝ててほっとしている。ダウンは練習でやってきたパンチ。練習してきたことを出せたのは良かったけど、自分は兄と比べられる以上、倒しきらないといけない。そこはまだまだだと思う。目標は兄弟世界チャンピオン。この試合で課題も見つかったので精進していきたい」。今後はバンタム級を主戦場にする予定。34歳の和氣は27勝19KO7敗2分。

◇ミドル級6回戦
可兒栄樹(T&T)[3-0(58-56、59-55×2)]伊藤大賀(角海老宝石)

◇56.5キロ4回戦
柿元蓮(ワタナベ)[2-0(40-36、39-37、38-38)]内田勇心(大橋)

◇74.0キロ4回戦
會津タツヤ(川崎新田)[TKO4回12秒]佐藤賢治(REBOOT.IBA)

◇54.5キロ4回戦
宇佐美大樹(花形)[3-0(40-36×2、39-37)]小林大成(KTT)

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