バンタム級3団体統一の井上尚弥「ドネアは体重が戻りきっていない印象だった」
2022年6月7日 23時47分
2022年6月7日 22時03分
バンタム級3団体統一戦が7日、さいたまスーパーアリーナのメインで行われ、WBAスーパー&IBF王者の井上尚弥(大橋)がWBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)に2回1分24秒TKO勝ち。WBA王座は7度目、IBF王座は5度目の防衛に成功した。
2019年11月、同じ会場のWBSS準決勝で激闘を演じた両雄が2年7カ月ぶりに拳を交えた“ドラマ・イン・サイタマ2”は7日午後9時すぎにゴング。いろいろなシナリオが予想されたが、結果は井上の圧勝だった。
ゴングと同時にプレッシャーをかけにいったのはドネア。いきなり左フックを打ち込んで井上に襲いかかった。ここからジワジワと前に出るが、井上はしっかりガードを上げてジャブを突き、距離をキープしようと試みる。井上はジャブ、左フックでドネアを牽制。ドネアの放った左フックが井上を軽くとらえる。「左フックを開始早々にもらって緊張感を持った」という井上だが、ラウンド終盤に早くもその強打が火を吹いた。
ドネアが井上のパンチを外して右ストレートを打とうとした瞬間、井上の右がカウンターとなってドネアのテンプルに炸裂。ドネアは何とか立ち上がり、ここはゴングに救われたが、1分間のインターバルでは回復しなかった。
2回「攻め急がないようにしようと思った」という井上だが、ジャブ、左フック、右ストレートでグイグイとドネアに迫る。ダメージのあるドネアが左フックを食らってグラリ。何とか起死回生のカウンターを狙うドネアに対し井上は無慈悲にも再び左フックを決めると、ドネアが大きなダメージを受けて後退した。
さらに井上が攻め、最後はワンツーから左フックを返すとドネアが2度目のダウン。レフェリーが迷わず試合と止めた。
試合後、勝利者インタビューで井上は「ドネアがいたからこと自分はバンタム級で輝けた。ドネアがWBCに返り咲いて2人でリングに上がったこの感動を生んだと思う。ドネアに感謝したい。自分が目標としている4団体統一、それが年内にかなうとするならまだバンタム級で戦う。もしかなわないならS・バンタム級に上げてあらたなステージで挑戦したい」と話した。
なお、前日のルールミーティングで4回と8回終了時に公開採点をすると発表されたが、3団体であらためて話し合った結果、公開採点はしないことになった。29歳の井上は23勝20KO。39歳のドネアは42勝28KO7敗。退場の際は会場から大きな拍手が送られ、ドネアの名前を呼ぶ観客がたくさんいた。
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