井上尚弥がバンタム級4団体統一へ意気込み「日本でもイギリスに出向いてもいい」
2022年6月8日 17時34分
2022年6月7日 23時47分
日本人選手初の3団体統一王者となったバンタム級の井上尚弥(大橋)が試合後、大橋秀行会長、井上真吾トレーナーとともに記者会見を開いた。
井上は開口一番「2年7カ月ぶりの再戦、今日こうしえ最高の結果を残せいたことにすごく満足している。最高の日になりました」と話し始めた。
ドネアがプレスをかけたことに関しては「ドネアの出方は想像していた中のひとつ。プレスをかけてきて自分に手を出させてのカウンターだったり、自分が思い描いていたような出方ではあった。戸惑うことはなかったけど最初に左フックをもらったことによって気持ちを引き締めて戦うことができた」と説明。左フックを被弾したときは、カットして苦戦の要因となった前回第2ラウンドの左フックを思い出してスイッチが入ったという。
その左フックをもらって「1ラウンド目は絶対に取らないといけないと思っていて、左フックをもらった瞬間、それ以上のインパクトを残さないと取れないと思った」と心境の変化を説明。さらに「(ドネアの左フック以上の)インパクトを残さないと(このラウンドは)取れないと思った。10秒の拍子木が鳴って少しエンジンをかけた。それでうまく右が当たった」と1ラウンド終了間際に奪ったダウンにつながったと分析した。
1ラウンド終了後のインターバルでは「ダメージが分からなかったので、自分に言い聞かせる意味でも父に『(次のラウンドは)行かないよ』と言った。でも足に来ているのが分かったのでカウンターを警戒しながら攻めた」という。結果的に2ラウンドで試合を決める決定力はさすがだった。
ドネアについては「体重の戻り方、リングで見たときに体重が戻りきっていないなという印象を受けた。同時にスピード重視の作戦でくるのかなと思いました」と前回の試合との違いを感じたという。ただし、かつてはあこがれだったドネアとWBSS決勝、そして今回と2度も対戦できたことを「誇りに思う」としみじみ語った。
今後についてはリング上で年内に対戦できるのであれば、WBO王者ポール・バトラー(英)との4団体統一戦を希望し、それが叶わないならS・バンタム級に上げると高らかに宣言した。
記者会見では「バンタム級は適正階級ではありますけど、ひとつ上のステージに挑戦したい気持ちもある。バトラーとできないとなればランキングの選手と戦うことになるので、そこはどうなんでしょう。場合にもよりますけど会長と父と相談して決めたい」と話し、今後の成り行きを見た上で判断する考えを示した。
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