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元K-1王者 武居由樹 8.26初タイトル戦 “チャレンジマッチ”にかける思いとは

2022年8月14日 11時05分

 8月26日、後楽園ホールでOPBFスーパーバンタム級王者ピート・アポリナル(フィリピン)に挑戦する同級15位武居由樹(大橋)。K-1王者からプロボクシングに転向後、優れた勘で強打を決め続け、4連続KO勝ちを収めている武居の初の王座獲り。チャレンジマッチで結果を残してセンセーションを巻き起こすか!? 《渋谷淳》=ボクシング・ビート9月号より=

八重樫トレーナーのミットに力強いパンチを打ち込む武居

 ボクシング初のタイトルマッチを3週間後に控えた武居が真っ黒の日焼けした顔に白い歯を浮かべた。

 「3年前にチャンピオンとしてK-1トーナメントに出たんですけど、そのときと同じか、それ以上にワクワクしてます。今、モチベーションはすごく高いですね」

 元K-1王者の肩書きを持つ武居はデビュー当初からすでにチャンピオンクラスの人気を誇った。大きな注目を浴びる中、リングでのパフォーマンスも圧巻だった。初戦から3連続初回TKO勝ちをマーク。4戦目はタイトル挑戦経験もあるベテラン、河村真吾(堺春木)を2回で沈めた。倒しっぷりはどの試合もド派手だった。 

 サウスポースタイルから繰り出す右フックや右アッパー、左フックはしなるようで抜群のパワーを感じさせる。スピードに乗ってサイドに巧みに動いたり、いきなり飛び込んだりというトリッキーな動きもインパクト十分。対戦相手はさぞ面食らったことだろう。

「プレッシャーはある」と武居は語った

 見方を変えると、これだけ圧勝続きだと、素直に喜んでばかりもいられない、というのも人間の心理だ。「自分はまだ試されていない」。ジムの大先輩、井上尚弥は世界チャンピオンになってからもそう話していたのを思い出す。では武居は?

 「早く倒せたことは自信になってるかもしれません。でも、やっぱりK-1時代を含めて4ラウンドまでしか戦ったことがないので、初めての12ラウンドは不安もあります。それでもこういう試合に挑戦できるというのはやっぱりワクワクします」

 ボクシング転向が決まってから2年、武居は自らのスタイルを“ボクシング仕様”にしようと試行錯誤してきた。たとえばフック系のパンチが得意な武居がジャブ、ワンツーというボクシングの基本を繰り返し練習したのはそのひとつだろう。

 一方で、キックで培ったボクサーがなかなかしないような動きを生かそうという考えもあった。八重樫東トレーナーは次のように語っている。

 「“これがボクサーだ”という型にはめる必要はないと思っています。武居由樹という型を作ればいい」

 武居が将来どんなボクサーになるのか。現時点では八重樫トレーナーでさえはっきりとは見えていない。そうした段階で迎える今回のタイトル戦は、文字通り「チャレンジマッチ」である。‥

 果たして武居のチャレンジの結果はどう出る!? 記事全文は発売中のボクシング・ビート9月号に掲載しています。

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