フェザー級上位ランカーのララ地元で快勝 IBF王者ウォーリントンとの第3戦希望
2022年10月23日 13時48分
2022年10月22日 21時27分
「A-SIGN BOXING&DANGAN253」が22日、後楽園ホールで開催された。メインのフェザー級8回戦は、元ランカーの中川麦茶(一力)が元東洋太平洋、日本王者で日本S・バンタム級3位の和氣慎吾(FLARE山上)に4回29秒TKO勝ちした。
和氣が立ち上がりから先手で仕掛けた。2回は左ストレートをボディに集め、3回は顔面にもパンチを当てた。しかしラウンド終盤、中川の右ショートがカウンターで決まって和氣がダウン。4回開始早々、和氣が右肩を痛めた仕草を見せ、その瞬間、中川が右を決めると和氣がダウン。和氣は立ち上がったが、肩が外れたようにも見え、ストップとなった。
勝利の瞬間、感極まって涙した中川は「勝って泣くヤツはダセーと思っていたけど泣いてしまいました。復帰して良かったです。この試合に賭けていたので今後の抱負は考えてないです。去年娘が生まれて2児の父になりました。33歳ですがまだまだ続けます」と勝利者インタビューに答えた。
メインの前には元WBO世界S・フェザー級王者、伊藤雅雪の引退式が行われた。伊藤は「13年間、応援してくれた方がいたからやってこられた。自分を強くするための責任が生まれ、人として成長できたと思う。13年間支えてくださってありがとうございました。いつも支えてくれた家族にも感謝を言いたいです」とあいさつ。惜別の10ゴングが打ち鳴らされた。
すでにTBプロモーションの代表として活動を始めている伊藤は12月3日、韓国仁川で開催するジョンリール・カシメロvs.赤穂亮(横浜光)をメインとする自身が手がけたイベントをアピール。赤穂もリングに上がり「36歳でいつやめてもおかしくない年齢だけど、大きなチャンスをつくってもらったので12月3日は必ずカシメロをぶっ倒します」と宣言した。
◇S・ライト級8回戦
鈴木雅弘(角海老宝石)[TKO4回2分19秒]近藤哲哉(横田S)
元日本S・ライト級王者の鈴木は2月、日本ライト級王座決定戦で宇津木秀(ワタナベ)に敗れて以来の再起戦。序盤からジャブ、左フックで優勢に立った。強打者の近藤も臆せず右を打ち込んでいったが、鈴木は左ボディ、右ストレートも巧みに使い、徐々に近藤を追い込んでいった。
迎えた4回、鈴木は左フックでダメージを与えると、右ストレートで近藤をキャンバスに転がす。立ち上がった近藤に対し、鈴木は右ダブルを効かせ、最後は左フックを決めたところで主審が試合を止めた。鈴木は8勝5KO1敗。上位選手との対戦続きで5連敗の近藤は6勝4KO7敗。
◇日本ウェルター級挑戦者決定8回戦
坂井祥紀(横浜光)[引き分け1-0(76-74、75-75×2)]重田裕紀(ワタナベ)
両者は20年8月に対戦して坂井の勝利。再戦はサウスポーの重田が好スタートを切った。しなるような左フックを上下に打ち分け、右ボディも坂井に打ち込んでいく。距離を詰めたい坂井は3回、接近戦を仕掛けるが、重田が坂井の打ち終わりに左を振り下ろしてダウンを奪う。再開後、重田の左が再び炸裂して坂井が2度目のダウンを喫した。
このピンチを坂井はしのぐと4回から反撃開始。距離を詰めて左右のボディ、アッパー、右ストレートで重田を追い込んでいく。重田は足が止まり、一転して劣勢となった。ここからは坂井が攻め、重田が耐えるという展開。坂井は優勢ながらダメージがあるのか、一気に重田を押し切るまではできない。最終回は重田が踏ん張って終了。
引き分けのジャッジは1人が坂井優勢、1人が重田優勢となり、最強挑戦者決定戦のルールにより、坂井が日本タイトル挑戦権を獲得した。メキシコからの“逆輸入ボクサー”坂井は26勝14KO13敗3分。重田は8勝5KO2敗2分。日本ウェルター級王者は小原佳太(三迫)で、坂井は昨年4月に小原に挑戦し、小差判定で敗れている。
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