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元東洋太平洋、日本ライト級王者の大友巌さん突然死 享年59歳

2022年12月5日 9時23分

 元東洋太平洋&日本ライト級チャンピオンの大友巌さんが11月20日に宮城県仙台市内で突然死していたことが分かった。情報を寄せてくれた大友さんの幼なじみ・堀内雄一さんによると、大友さんは仕事帰りに倒れ、市内の病院に搬送されたものの亡くなったという。死因は大動脈解離。10月に59歳の誕生日を迎えたばかりだった。

チャンピオンになる前の大友さん

 大友さんは仙台市出身。1984年に東京の大川ジムからプロ・デビュー。無類のタフネスと旺盛な闘争心でひたすら手を出し続けるインファイトが売り物だった。全日本ライト級新人王獲得後、プロ13戦目の87年1月、シャイアン山本(国際)に9回TKO勝ちして日本ライト級チャンピオンとなる。

 その後、安里佳満、中野猛仁らを退け9度防衛と安泰王座を誇ったが、10度目の防衛戦(89年2月)で五代登に2-1判定で敗れ無冠に。しかしその4ヵ月後に朴奉春(韓国)を5回KOで下し、東洋太平洋同級王座を獲得。以後5度王座防衛した。

 92年5月11日後楽園ホールで後の世界王者、オルズベック・ナザロフ(協栄)の挑戦を受け、持ち前のタフネスでナザロフの強打に耐えたものの3-0判定負けを喫しタイトルを失う。これがラストファイトとなった。終身戦績は32戦22勝19KO5敗5分。一度もKO負けがないのもタフな大友さんの勲章だった。

 引退後の大友さんは東京で電気関係の仕事に就いていたが、昨年仙台に帰郷していた。東京と同じような仕事をしていたといい、幼なじみの堀内さんは毎月のように会っていたといい、「仕事も順調でいつもと変わらず元気そうでした」と大友さんの様子を明かした。大友さんはひとりっ子で両親もすでに亡く、実家にひとりで住んでいたという。

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