ウェルター級2冠王者スペンスvs.元王者D・ガルシア
12.5客入れAT&Tスタジアム開催に変更
2020年10月10日 10時49分
2020年10月9日 21時44分
金子ジム55周年記念と銘打たれた「ゴールデンチャイルドボクシングvol.128」が9日、後楽園ホールで開催され、メインのミドル級8回戦は、ノーランカーの中島玲(寝屋川石田)が前OPBF同級王者の細川チャーリー忍(金子)に2-1判定勝ちした。スコアは77-75×2、74-78。
細川は1月に日本王者の竹迫司登(ワールドS)に王座を奪われて以来のリング。プロ4戦目の新鋭、中島を迎えた。
長身の細川がリードで突き放し、上背のない身長167センチの中島は出入りのスピードで勝負。2回以降、細川はジャブを当てるものの、よく動く中島をつかまえられない。中島は中盤、左フックや左ボディを決めてポイントを獲得した。終盤は細川が圧力を書けたものの見せ場を作ることはできなかった。
両者ともに決め手を欠いたまま試合は終了。軍配は中島に上がった。細川は「これがボクシングだから仕方がない。自分はノーダメージ。あれだけジャブが当たっても勝てない」と採点に不満顔。12勝11KO6敗1分。
デビューから4連勝となった中島は3歳で空手を始めてキックボクシングにも親しみ、大阪・興国高でボクシングに転向してインターハイ3位。東農大入学前に交通事故で首の骨を折る大けがに見舞われるも、大学2年に復帰して全日本選手権3位の成績を残した。東京五輪出場の夢を絶たれてプロに転向した22歳は「すぐにでも日本タイトルに挑戦したい」とS・ウェルター級で上を目指す考えだ。
中島の話「目指しているのはチャンピオンなので勝って当たり前と思っていた。(判定が割れたときは)焦った。これでスタートラインに立てたと思う。まずは日本タイトルを獲りたい。S・ウェルター級で挑戦したい」
◇S・フライ級8回
藤井貴博(金子)[2-1(77-75×2、74-78)]小久保聡(三迫)
日本S・フライ級8位のサウスポー藤井に、勝てば日本ランク入り、負ければ引退となる埼玉・聖望学園高の国語教師、小久保がチャレンジした。サウスポー対決は藤井が足を使って距離を取ろうとし、小久保がひたすら前に出て距離を詰めようとする展開。藤井が軽快な連打を見せたかと思えば、小久保が藤井にロープを背負わせてボディを連打するシーンもあり、どちらのペースとも言えないまま試合は進行。
互いに譲らず迎えた7回、藤井の右フックで小久保の動きが一瞬止まり、藤井は連打。小久保はひるむことなく、最終8回は打ち合って試合を終えた。機動力を駆使して有効打で上回った藤井は12勝3KO6敗1分。最後まで前に出ながら無念の小久保は8勝2KO10敗3分。26日に定年37歳の誕生日を迎え、日本ランキング入りがはたせずこれで引退が決まった
試合後、気丈に取材に応じた小久保は「やってきたボクシングがすべてではないが出せたと思う。でも、正直に言えば悔しい」と涙。現在、世界戦を控える中谷潤人(M.T)に5年前に負けたときも引退を考えたというが、あきらめずに最後までやりきったボクシング人生だった。
◇バンタム級8回戦
宇津見義広(ワタナベ)[負傷引き分け2回2分8秒]桑畑デカナルド闘凜生(六島)
日本バンタム級12位の宇津見に対し、桑畑は初回ジャブで優位に立つ。頭の低い宇津見は左目上部を偶然のバッティングで、右目上部をヒッティングでカットした。2回はデカナルドがジャブを当てながらも、もみ合い多発の展開に。宇津見の左目上部の傷が広がり負傷引き分けとなった。宇津見は16勝10KO9敗4分。デカナルドは3勝2KO1敗1分。
◇フェザー級8回戦
三浦仁(三迫)[TKO2回2分18秒]若松大輝(ワタナベ)
互いに初回から積極的に手を出した試合は2回に動いた。まずは三浦が右フックをかぶせて攻勢に出ると、若松の右カウンターが決まって三浦のヒザが折れる。若松は攻めて出るが、ここで三浦の右フックが決まって若松がダウン。三浦は立ち上がった若松に右を連打して、主審が若松を救った。日本S・バンタム級16位の三浦は4試合連続引き分けから脱出。戦績は11勝2KO3敗4分。若松は7勝4KO2敗。
◇フライ級4回戦
本間寛太(JB SPORTS)[TKO3回2分1秒]細井崇史(ラウンドBS)
◇62.0キロ4回戦
松下義貴(伴流)[TKO3回2分2秒]四ッ谷公綺(金子)
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