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WBOアジアS・ウェルター級王者の井上岳志がドロー防衛 世界ランカーの花田歩夢は敗れる

2023年5月13日 20時47分

WBOアジアパシフィックS・ウェルター級タイトルマッチが13日、フィリピンのオカダマニラのTBプロモーション興行のセミで行われ、王者でWBO世界8位の井上岳志(ワールドS=写真)と挑戦者ウェルジョン・ミンドロ(フィリピン)はドロー。井上は初防衛に成功した。スコアは117-111で井上、115-113でミンドロ、残りが114-114。

井上(右)は右が冴えたものの結果はドロー

井上が踏み込んで右を決める立ち上がり。しかし体格で勝るミンドロは力強い右ストレート、左フック、右アッパーを打ち込み、ラウンド後半には右フックを合わせて井上のバランスを崩した。井上は2回以降、ミンドロの強打をブロッキングで防ぎ、ミンドロにロープを背負わせるシーンを増やしていく。しかしミンドロも5回、右ストレート、右アッパーで井上に迫った。

中盤以降、キャリアで勝る井上がジャブ、ボディ攻撃、右オーバーハンドを軸にジャッジにアピールするが、ミンドロも右ストレート、右アッパーで井上を下がらせるシーンを作って気が抜けない。井上は8回、偶然のバッティングで右目上をカットしたが、右オーバーハンドを立て続けに決めた。

終盤は疲れの見えるミンドロに対し、井上が圧力をかけて押し込んでいく展開となった。井上は何度か右オーバーハンドを決め、粘って手を出すミンドロを削っていく。終盤は井上が押していたように見えたが、読み上げられたスコアは三者三様のドローだった。東洋太平洋王者でもある井上は19勝11KO2敗2分。ミンドロは10勝10KO1分。

井上は「相手がこんなに強いと思わなかった。1、2RでKOで終わらせようとしたが、相手は本当にタフでこの試合に向けてしっかり準備してきてた。次の試合はまだ決まってないがマネージャーから暫定か世界タイトル戦と聞いたのでこれを目標にしっかり準備していきます」とのコメントを発した。

フライ級8回戦
ビンス・パラス(フィリピン)[3-0(79-73、77-75×2)]花田歩夢(日本)
WBO・L・フライ級15位、IBFフライ級14位の花田とIBFフライ級15位のパラスによるランカー対決。身長で上回る花田がジャブ、ワンツーを軸に左右のボディを打ち込んでいく。パラスは上体を動かしながら左フックを狙った。ガードを固めて前に出るパラスは右フック、左フックを決めてペースアップを図る。3回は近距離の攻防。花田が連打を決めて攻勢をアピールした。

4回はイーブンの展開ながら、終盤にパラスが左フック、右で花田の顔を跳ね上げる。後半、花田は頭を動かしながら左を軸にパンチを散らしていくが、パラスのジャブ、左フック、右を断続的に被弾してペースを掌握できない。

最後まで競った展開が続いたが、より印象的なパンチをヒットしたパラスに軍配が上がった。18年にIBFミニマム級王者の京口紘人(ワタナベ)に挑戦して敗れているパラスは19勝15KO2敗1分。今年1月の試合で世界ランキング入りをはたした花田は10勝8KO1敗1分。写真=TBプロモーション提供

◇S・バンタム級8回戦
池側純(角海老宝石)[2-1(77-75×2、75-77)]カルロ・デメシーリョ(フィリピン)

海外で勝利を飾った池側(左)
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