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ベテラン和氣慎吾 世界ランカーに苦闘の勝利 地元岡山で世界再挑戦へサバイバル

2023年9月4日 11時08分

 9年ぶりに郷里岡山のリングに上がった元東洋太平洋、日本S・バンタム級王者の和氣慎吾(FLARE山上)が、地元ファンの声援に支えられてピンチを耐え、世界ランカーを撃破。3日にコンベックス岡山(岡山市)で行われた「3150FIGHT SURVIVAL Vol.8」のメインカードの8回戦に出場した和氣は、チリから迎えたWBO同級13位ホセ・ベラスケスを接戦の末3-0判定で下し、世界再挑戦への夢をつないだ。

和氣(右)はベテランらしく試合を組み立てた

「岡山の試合は特別。プレッシャーもあったが、集中力を切らさずに戦うつもりだった」という和氣(36歳)。それだけにスカッとした勝利を上げられなかったことを悔しがっていた。とはいえ、相手のベラスケス(34歳)も世界ランカー。2年前には米国でムロジョン・アフマダリエフに挑んで12回判定負けの記録もある。大振りでミスも多いが、しつこく手を出してプレスをかけ、これが和氣には予想以上に強かったという。

 試合はガードをかためて出てくるベラスケスに対し、長身サウスポーの和氣が脚でかわしながらジャブ、左ストレートを決めてポイントを積み重ねる展開。チリ選手はラフでミスも多いが、和氣の的確な左ストレート、ボディーブローを浴びてもケロリとしているタフネスはさすがだ。

 和氣も被弾なしに試合を進めるわけにいかず、時折接近戦でベラスケスの左右フックを受ける。終盤疲労した和氣はベラスケスの左フック、右ストレートを浴びて動きが止まる場面も再三。5回にはベラスケスの右を受けて和氣がスリップダウン。最終8回はクリンチ、ホールドでピンチを耐えるシーンが何度もあった。しかし場内からの「シンゴ・コール」にも元気づけられ、反撃してこの回を乗り切った。

 スコアは北村、宮崎、池田の3ジャッジとも78-74とし、和氣の30度目の勝利(21KO8敗2分)を支持した。一方ベラスケスはこれが9度目の敗北(32勝22KO3分)となった。 

 試合後の和氣は「8ラウンドはメチャクチャきつかった。でも岡山の試合なので絶対に倒れないつもりで頑張った」と、地元ファンの応援に感謝。世界への夢を諦めない和氣は亀田プロモーターに「岡山で世界戦を組んでください」と訴えていた。

地元で勝利を飾り安堵の和氣
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