前WBO女子アトム級チャンピオンの鈴木菜々江（31＝シュウ、写真）が1日付けで日本ボクシングコミッションに引退届を提出した。

　鈴木は2016年にプロデビュー。2、3戦目に連敗を喫するが、一度は引き分けた葉月さな（白銀）との王座決定戦を制して18年3月に日本アトム級王座を獲得した。3度目の防衛戦で東洋太平洋王者、松田恵里（TEAM10COUNT）との2冠戦に敗れて王座陥落。その後、2連勝してWBO王者の岩川美花（姫路木下）に挑戦、惜しくも2-1判定で敗れた。

　22年2月、岩川とのダイレクトリマッチに2-1判定で競り勝って王座奪取。初防衛戦で黒木優子（真正）に敗れ、今年3月に黒木にダイレクトで挑戦したものの及ばず、これがラストファイトとなった。

　通算戦績は18戦11勝1KO6敗1分。普段の物静かな雰囲気とは打って変わり、リングでの闘志をあらわにして前に出続けるファイトが印象的だった。