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L・フライ級2団体統一王者の寺地拳四朗「8回か9回くらいには」 世界戦5連続KO勝ちを予告

2024年1月13日 16時11分

 L・フライ級WBC&WBA王者の寺地拳四朗(BMB)が13日、東京・練馬の三迫ジムで練習を公開した。寺地は23日、エディオンアリーナ大阪「Prime Video Presents Live Boxing 6」でWBA1位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)とWBCが4度目、WBAが3度目の防衛戦を行う。

「疲れがたまっていた」と言いながら軽快な動きを見せた寺地

 寺地(22勝14KO1敗)が迎え撃つ元WBA・L・フライ級王者カニサレス(26勝19KO1敗1分)は16年に田口良一とドロー、18年のWBA王座決定戦で小西伶弥を退け、防衛戦で元WBOフライ級王者の木村翔にも勝利。曲者タイプのベネズエラ人は「対日本人負けなし」がキャッチフレーズだが、寺地は「気にしてない。ここをしっかり勝って評価を上げたい」と余裕の表情で言い切った。

 自信の源は何と言っても最近の試合内容だろう。WBC王座10度目の防衛戦で矢吹正道に敗れて王座陥落、ダイレクトリマッチでベルトを取り戻した試合から4連続KO勝ち。圧倒的な強さを見せる中、加藤健太トレーナーが掲げた言葉が「形をもって、形にこだわらない」だった。

 これは1964東京オリンピック柔道金メダリストで、中量級ながら無差別の全日本選手権も死した岡野功の名言。加藤トレーナーは「大事なのは形を作ること。そして相手の変化に合わせて、形にこだわらないこと。いい言葉だと思った」とこのフレーズを寺地と共有。二人三脚でブレない、より安定したスタイルを今回の試合に向けて磨いてきた。

 スパーリングは、日本ランカーの井上夕雅(真正)、石澤開(M.T)、坂間叶夢(ワールドS)、同じリングで世界挑戦するユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、さらにはアマ世界選手権金メダリストの坪井智哉(自衛隊)らを相手に計150ラウンド超を敢行。実戦練習の充実に加え、体脂肪や筋肉量を測定できる体重計インボディを120万円で購入し、コンディション作りにも万全を期した。

 この日、3ラウンドのスパーリングで実戦練習を打ち上げた寺地は「序盤から自分のペースでドンドンいく。その中で上下に散らして、相手のメンタルを削ってギブアップさせたい。最近は8、9ラウンドくらいなので、それくらいで心が折れてくれると思う」と5連続KO勝利を予告した。

 L・フライ級4団体統一を目標に掲げつつ、この日は「ジェシー・ロドリゲスとやりたい」と具体的にフライ級2団体王者の名前を挙げた。その理由は「L・フライ、フライあたりで一番強いから」。さらなるビッグマッチを目指し、寺地が23日の防衛戦に臨む。

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