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モロニー兄がサンチェス振り切る 2-0判定勝ちでWBOバンタム級王座V1

2024年1月14日 15時44分

 13日(日本時間14日)カナダ・ケベックシティのビデオトロン・センターでゴングが鳴ったWBOバンタム級タイトルマッチは、王者ジェーソン・モロニー(豪州=写真)が挑戦者7位サウル・サンチェス(米)に2-0判定勝ち。昨年5月、決定戦で獲得したベルトの初防衛を果たした。

モロニー(右)は苦しみながらもベルトを守った

 2回、左ボディーを決めたモロニーに右アッパーを返したサンチェスは3回にも同じパンチで対抗。井上尚弥戦を含めて米国6試合目となるモロニーは4回、右目をカット。以後、流血に悩まされる。

 6回、左を上下に浴びせて攻勢をかけるサンチェスにモロニーは断続的に反撃して攻防を拮抗させる。これに対し前2階級制覇王者中谷潤人(M.T)のロサンゼルス合宿でスパーリングパートナーを務めるサンチェスは左右アッパーを突き上げ、ペース争いが続く。

 10回終盤、畳みかけて攻勢をアピールしたモロニーは11回にも右強打、コンビネーションでチャージ。最終回は挑戦者がボディーを攻めて終了。接近したスコアが予想された一戦はジャッジ一人が114-114でドロー。他の2者は116-112でモロニーを支持した。

 V1成功のモロニー(33)は27勝19KO2敗。双子の弟アンドリュー・モロニーがサブセコンドに就いていた。健闘したサンチェス(26)は20勝12KO3敗。

 バンタム級はWBA王者の井上拓真(大橋)が元IBF・S・フライ級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)と、WBC王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)が3階級制覇を目指す中谷潤人(M.T)と防衛戦を予定。両試合ともに2月24日、両国国技館でゴングが鳴る。Photo by Mikey Williams/Top Rank

■バンタム級世界王者
WBA 井上拓真(大橋)
WBC アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)
IBF エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)
WBO ジェーソン・モロニー(豪)

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