元OPBFライト級王者・中谷正義さん（35）が「中谷ボクシングフィットネスクラブ」（吹田市五月が丘北2-52-2F）を開設し、15日にプレオープンレセプションを開いた。また井岡ジム時代から7年間交際した田中小優希さんとの結婚も発表した。

　中谷さんは興國高、近大で活躍、2011年に井岡ジムからプロデビュー。182センチの長身の右ボクサーファイターで14年、OPBF東洋太平洋ライト級王座を獲得して11度防衛。19年、米国で後の世界王者・テオフィモ・ロペス（米国）に判定負けし、一度引退するも、再起して帝拳ジム入り。20年12月にラスベガスでフェリックス・ベルデホ（プエルトリコ）との激闘を9回TKOで制し、WBOインターコンチネンタル王座を獲得した。翌年6月にはこれもラスベガスで元世界3階級王者・ワシル・ロマチェンコ（ウクライナ）と対戦し9回TKO負け。22年の吉野修一郎（三迫）戦で敗れたのを最後に現役引退。20勝14KO3敗。

　この日、興國高同期の世界4階級制覇の井岡一翔（現志成）らのお祝いの花で飾られた真新しいジムには帝拳同僚の山中慎介さん、粟生隆寛さん、村田諒太さん、尾川堅一さんと同学年の小國以載（角海老宝石）の歴代世界王者5人をはじめ、大学、高校のボクシング関係者約50人が駆けつけ祝福した。

　あいさつに立った中谷さんは「ボクシングと出会ったことで、僕の人生はまともにしてもらった。これからボクシングを通じ、会員さんをはじめみなさんに恩返ししていきます」と決意表明。村田さんは「中谷は愚直で、正直な男。彼は一人ひとりと向き合い、会員さんたちの人生をより豊かにしていけると思う」と賛辞を贈った。プロ加盟はしない方針で、中谷さんは妻小優希さんとボクシングフィットネスの楽しさを伝えていく。

■「中谷ボクシングフィットネスクラブ」（大阪府吹田市五月が丘北2-52-2F）
阪急千里線南千里駅から阪急バス佐竹台6丁目下車徒歩1分