「判定でもKOでも、いろんなことをして圧倒的に勝ちたい――」。9月2日横浜BUNTAIで行われるダブル世界戦のメインカード、WBA世界L・フライ級王座決定戦に出場する同級1位・吉良大弥(志成)が17日所属ジムでの公開練習でメディアを前に改めて世界獲り宣言した。

練習を公開した吉良
相手の同級2位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)は過去2団体で世界王座についている33歳のベテラン。これまで32戦して28勝20KO3敗1分。寺地拳四朗ら日本選手と4戦して2勝1敗1分の実績もある。対して吉良(23歳)は、昨年12月の挑戦者決定戦でカニサレスに惜敗したバルデラスを2回に沈めて世界戦の出場権を得た。これがプロ5戦目で、勝てば世界を獲得した日本人ボクサーの最短タイ記録となる。
プロのキャリアでははるかにカニサレスに及ばないものの、「自分が勝っているところは、頭を使えるところと、パワーとスピード」と言い、5戦目の世界戦にも「不安はない」と言い切る。カニサレスについては寺地戦から直近の試合まで映像を見ていると言い「アグレッシブなだけかなと思っていましたが、距離を取ることもできるという印象に変わった」と打ち明ける。

吉良と佐々木会長
吉良は今回の初の世界戦に備え120ラウンドを超すスパーリングを重ねてきた。「攻め方は臨機応変にやれば大丈夫なので、ディフェンスのしかたなどを反復してやってきた」とのことだ。
減量に関しては、食事メニューまで専門家に任せており、練習に集中できているという。志成ジム佐々木修平会長は吉良のよさとして「頭が使える」点を上げ、「状況に応じて変えられる。気負わずに頭をクリアにして戦ってほしい」と期待している。
最近のスパーリング前にジムの先輩・井岡一翔から「余裕を持ってやれ」と言われたのがうれしかったと明かした吉良。井岡や比嘉大吾の所属する志成ジムはいまひとりの現役世界王者もおらず、「一番下の自分が勝つことで、回りが何か意味を持ってくれたらいいな」と語っていた。

