30日の「ボクシングフェス2014 SUPER BOXEO」（東京体育館）でWBCミドル級9位にランクされる村田諒太（帝拳）のプロ6戦目の相手を務めるジェシー・ニックロウ（米）が26日、東京･神楽坂の帝拳ジムで練習を公開した。

　やや聞き取りにくい小さな声で報道陣のインタビューに答えたニックロウ。村田について問われると「パワーがあり、プレッシャーが強く、ワンツーをよく打つ。ジャブがいい選手だと思う」。穴がないかと問われると「金メダルを獲ったんだから穴があるわけがない」と苦笑いした。

　ニックロウは2011年11月、元世界ヘビー級統一王者で現在IBFミドル級王者に返り咲いたジャーメイン・テイラー（米）と対戦。これは8回TKOで敗れたが、今回の村田戦はテイラー戦に続く大きなチャンスで、ニックロウは「この試合に勝てば世界ランキングに入れるだろうし、テイラー戦以上の試合だ」と日本での一番をキャリア最高試合に位置付けた。

　若かりし日に“ビースト”のニックネームを与えられ、村田について「私が虎なら村田はライオン」と例えたニックロウ。「村田がどういう経歴であろうと私は勝つためにきた。村田が私を軽い相手だと思っているなら大間違いだ」と金メダリストにひと泡吹かす決意だ。