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スパーでプロ・アマ女子王者対決実現

2010年10月27日 5時52分

 5度目の防衛戦の決まったWBA女子世界ミニマム級王者・多田悦子(フュチュール)が26日夕、京都市中京区のフュチュールジムで、アマチュアの全日本4連覇中の箕輪綾子(ウィングコーポレーション)を迎えてスパーリングを行った。
 アマチュア選手がプロ選手と練習でグローブを交わすケースはこれまでも非公式には行われているが、半ば公の場で行うのは異例である。今回は、多田側が共通の知人を介して箕輪に「スパーリング・パートナーを務めてほしい」と依頼し、箕輪の所属する横浜さくらジムが日本アマチュアボクシング連盟に許可を求めたことから、日連内で対応を検討。最後は「アマにとっても、強化と普及に繋がる。お互いにとってプラスになる」(山根明・日連副会長)と、ゴーサインが出されたもの。以前の日連では考えられない決断だが、これも最近のプロ・アマ関係改善を象徴するものだ。
 スパーは2分4ラウンド、箕輪のセコンドには原千恵・関西アマチュアボクシング連盟女子委員長がつき、許可を決断した山根氏もこれを見守った。4ラウンドを通じて、ファイターの箕輪が攻め、サウスポーの多田がこれに応戦した。多田は時に意表を突く角度からアッパーを放つなど、プロ王者のテクニックをみせつける場面も。キビキビとした好スパーだった。
 スパーを終えた箕輪は「(多田に)気持ちの強さを感じた。生活かかっている、執念が違うと肌で感じた。自分にとってもプラスになるので、いろいろ吸収したい」と意欲的だった。箕輪は1週間京都に滞在し1日置きに多田とスパーを行う予定。写真上はスパーする多田(右)と箕輪。下は練習前のツーショット。右が箕輪。
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