フライ級戦線、連日の波乱--4度目の世界挑戦を目指す山口真吾(WBC14位=渡嘉敷)が30日、後楽園ホールで日本3位の池原繁尊(横浜光)に3回TKO負け。坂田、内藤に善戦した男もこれで虎の子の世界ランキングを失ってしまった。試合後、師匠の渡嘉敷勝男会長は「これで引退させます」と語った。
山口はファイターの池原に対し、脚を使いつつ左を繰り出すが、相手のプレスに巻き込まれた。打ち合いで右フックなどを被弾し、3回に左ボディーでダウン。立ち上がり応戦したものの池原の追撃をかわせず、ここでストップされた。タイムは3回2分6秒。
山口は敗戦に呆然としながらも「脚使ってジャブ、と考えてたけど…圧力がありました」と話した。殊勲の池原(27歳)は19勝15KO1敗2分。4月に清水の日本王座に挑んだ試合は負傷ドローに終わったが、2度目のチャンスに向け大きく前進した。