英国の大手プロモーション、マッチルームボクシングのエディー・ハーン氏が2017年に開催を計画しているいくつかのイベントについて、ESPNのダン・ラファエル記者に語っている。

　既に明らかにされているところでは、無敗のIBFヘビー級王者アンソニー・ジョシュア（英＝写真右）と元統一王者ウラジミール・クリチコ（ウクライナ）の一戦がある。タイソン・フューリー（英）の離脱で急浮上したビッグマッチは、来春の開催が濃厚だ。

　WBC･WBA世界ライト級統一王者ホルヘ・リナレス（帝拳＝写真中）と前WBA同級王者アンソニー・クローラ（英）との再戦も実現に向けて準備が進行中。両者は9月に対戦し、WBC王者だったリナレスが判定勝ちでWBA王座を吸収した。ハーン氏の構想では、日時は3月25日、場所は前回と同じマンチェスターの線で話を進めるという。

　9月に2階級上げてミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキン（カザフスタン）に挑戦して敗れたケル・ブルック（英＝写真左）はウェルター級にとどまり、米国のホープ、エロール・スペンスJrとの対戦に向かっていく。次期は4月か5月、英国でのペイ・パー・ビュー・ファイトを目指す予定だ。

　WBO世界S･ライト級王者リッキー・バーンズ（英）は元4階級制覇王者エイドリアン・ブローナー（米）との対戦を模索していたが、ブローナーは2月11日にエイドリアン・グラナドス（米）との試合が決定。ハーン氏は、ブローナーのアドバイザー、アル・ヘイモン氏からは元2階級制覇王者ランセス・バルテレミー（キューバ）を推薦されているが、ハーン氏はバーンズの今後について決断を下していない。