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尾川堅一が2-0判定でV4、杉田聖は健闘及ばず

2017年3月2日 19時46分

 日本S・フェザー級タイトルマッチが2日、両国国技館の「ワールド・プレミアム・ボクシング25」のセミで行われ、チャンピオンの尾川堅一(帝拳)が指名挑戦者の杉田聖(奈良)に2-0判定勝ち。4度目の防衛に成功した。スコアは96-94、97-93、95-95。

尾川(右)は杉田に苦しめながらも判定勝ち

 WBC12位、IBF4位、WBO6位につける尾川が日本タイトル卒業を目指し、初防衛戦で9回KO勝ちしている杉田と再び拳を交えた。
 杉田は第1戦で効果的だった得意のジャブから、いかにパンチをつなぐかが課題だったが、初回にジャブを当てると、2回には立て続けにワンツーをヒット。3回には杉田のパンチで尾川が左目上部から出血した。

 相変わらずパワフルな尾川は4回に右をかぶせて杉田の思うようにはさせず、5回にも力強いパンチで杉田を下がらせた。5回終了時の採点は48-47×2で尾川、49-46で杉田と割れた。

 6回は尾川のパンチで杉田が左目上部をカット。王者も出血箇所が再び開いた。後半戦は、尾川は先手、手数を意識して攻撃姿勢を強め、挑戦者もいいジャブ、ワンツーで対抗した。競った展開は続き、尾川は9回にマウスピースを2度吐き出しながら、最終回は攻め込んで試合を終えた。

 尾川は試合後「初防衛戦も苦戦で今回も苦戦。成長する姿を見せられなかったのは悔しい」とコメント。戦績は21勝16KO1敗。あともう一撃が出なかった杉田は12勝7KO4敗1分。

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