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高山勝成のアマ登録実現に署名2万5000人

2018年3月7日 21時52分

 プロボクシングミニマム級の世界主要4団体王者に輝き、2020年の東京五輪にアマチュアとして出場を目指す高山勝成選手(34=名古屋産業大学1年)が7日午前、東京の参議院議員会館で日本オリンピック委員会(JOC)副会長の橋本聖子参院議員を訪問、「高山勝成選手のアマチュア登録を支える会」(米田眞理子会長)が集めた2万5000人の署名を渡し、アマチュア登録の希望を訴えた。

JOC副会長の橋本議員に署名を手渡す高山

 午後4時からは大阪市の日本ボクシング連盟事務所を訪れ、登録申請書と署名を渡そうとしたが、連盟側はインターフォン越しに「責任者が不在」として面会しなかった。

 高山選手はWBO世界ミニマム級王座を返上。昨年春、名古屋産業大学に入学、教員資格を取り、ボクシング指導者の道を歩むとともに、アマチュア資格を取得して、東京五輪の予選出場を目指している。

 国際ボクシング協会(AIBA)は2016年のリオ五輪からプロ選手の出場を全面解禁。昨年、WBA世界ミドル級王者、村田諒太(帝拳)と王座決定戦を行ったアッサム・エンダム(フランス)が母国カメルーン代表で出場するなどプロ選手が出場した。

 しかし、日本のアマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟はプロ経験者の試合出場を認めておらず、高山の願いは宙に浮いたまま。連盟に規則改正を求めるために7月に支える会が発足、大阪を中心に全国で署名活動を続けている。

 高山に同行した支える会事務局の岡筋泰之弁護士によると、橋本副会長とは30分にわたって面談。高山が「自分の活動を知ってもらったみなさまからの思いが詰まった署名用紙になります。受け取って下さい」と署名データを渡すと、「わかりました。JOCとしてもいろいろ状況を見極めお手伝いさせていただきます。がんばってください」と励まされたという。

「日本連盟には来訪を6日に伝えていた。JOCには対応していただいたのに、署名すら受け取ってもらえないのは残念」と高山、岡筋弁護士は肩を落とした。後日、再度署名を持参して登録申請をしたいという。

 高山は「みなさんの気持ちがこもった署名で勇気とパワーといただいている。東京五輪の代表選考会に出場できるよう、しっかり練習を続けていきます」と前向きに話していた。

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