注目Fe級対決 丸田陽七太が溜田剛士に5回TKO勝ち
2018年12月3日 20時16分
2018年12月3日 12時33分
米ロサンゼルス近郊のステープルズ・センターで1日(日本時間2日)行われたWBCヘビー級タイトルマッチ、王者デオンタイ・ワイルダー(米)と挑戦者タイソン・フューリー(英)のドロー決着が物議をかもしている。
試合はフューリーがワイルダーの強打を空転させながら進行し、それでもワイルダーが9、12回にインパクトのあるダウンを奪って採点はドロー。スコアは115-111でワイルダー、114-112でフューリー、もう一人が113-113だった。
英国籍の元ヘビー級王者レノックス・ルイスは「ホリフィールドとの第1戦を思い出した。英国人がアメリカに乗り込んでファイトするのは難しい」と自らがイベンダー・ホリフィールドと3団体統一戦を行い、ドローに終わった1999年の試合を引き合いに出し、フューリーの勝利を支持した。
こちらは米国人、2階級制覇王者のアンドレ・ウォードは「ドローは理解できる」と大人の見方をしつつ「2、3ラウンド差でフューリーが勝ったように感じた」とSNSで発信。「115-111でワイルダーという採点はひどい」とも加えた。
フューリー陣営も採点を問題視し、英国コミッションを通じてWBCに対して正式に再戦指令を出すよう文書で要請する見通し。
いずれにしても、試合内容がエキサイティングで面白かっただけに、ワイルダーとフューリーは強気だ。 当初はこの試合の勝者が3団体統一王者アンソニー・ジョシュア(英)と対戦するという流れもあったが、フューリーはジョシュアをチキン呼ばわりし、ワイルダーもこれに同意。「ヘビー級のベストは我々2人」とアピールした。
ヘビー級の主役はジョシュアのはずだが、ワイルダーやフューリーとの対戦から「逃げた」という印象を植え付けられ、置いてきぼりを食らっては王者のプライドも傷つくことだろう。ヘビー級戦線がますます面白くなってきた。Photos/SUMIO YAMADA
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